ゼブラ、シャープペンの芯折れによる集中力への影響を調査

 ゼブラは1月8日、シャープペンの芯折れによる集中力への影響について実験結果を発表した。芯が折れないシャープペン「デルガード」を使用すると、実験中の雑音に対する脳の反応が従来品と比べて36%抑えられたという。

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脳波記録用電極を装着
脳波記録用電極を装着 全 5 枚 拡大写真
 ゼブラは1月8日、シャープペンの芯折れによる集中力への影響について実験結果を発表した。芯が折れないシャープペン「デルガード」を使用すると、実験中の雑音に対する脳の反応が従来品と比べて36%抑えられたという。

 シャープペンは中高生の9割が毎日勉強などに使う筆記具。同社が小学生~大学生の1,000名を対象にシャープペンを使用していて感じる不満を調査したところ、もっとも多いのは「芯が折れる」であった。その不満を解消するため、ゼブラは2014年11月12日に、どれだけ力を込めても芯が折れないシャープペン「デルガード」を発売。そこで実際に、従来のシャープペンと「デルガード」を使って、集中力に違いが出るかどうかを脳科学的に検証する実験を行った。

 実験は、高校3年生の男子に脳波記録用電極を装着後、従来のシャープペンと「デルガード」の2種を使って計算問題を解いてもらった。計算問題に取り組んでいる最中にランダムに短い雑音を聞かせ、脳がどれくらい反応(注意散漫)するかを脳波で計測した。

 実験の結果、従来のシャープペンを使用して芯が複数回折れる状態では、雑音に対して脳が反応しやすく、集中力が大きく低下する様子がみられた。一方、「デルガード」を使用して芯がまったく折れない状態では、実験中の雑音に対する脳の反応が従来品と比べて36%抑えられた。

 実験の様子を撮影した動画をゼブラ公式YouTubeチャンネルで見ることができる。

《工藤めぐみ》

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