体験や交流は人生を豊かに…子どもの成長が見えるJTB交流文化賞
旅で生まれた交流や感動、自分の街での新しい発見など、地域活性化や観光交流を目的とした「JTB交流文化賞」。ジェイティービー(JTB)は、交流文化賞、交流文化体験賞 一般部門、交流文化賞 ジュニア体験部門の3部門の作品を、8月1日より募集する。
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
◆今後の交流をつくる小中学生ならではの気付き
今年4回目となる小学生と中学生を対象にしたジュニア体験部門について、JTBブランド戦略推進室の加藤八十司氏は、「旅で得られた体験や交流は、人生を広げ豊かにしていきます。今後新たな交流をつくる存在になる若い小中学生たちにしか気付けない、書けない発見があります。みずみずしい感受性をこれを機に発表してもらい、賞としてシェアしていきたいと思います」と語った。
年々応募数も増えており、特にジュニア体験部門は、昨年1,000本を超える応募があった。学校やクラス単位での応募も多く、「ただの旅行記ではない“気付き”の体験を記す場としても、学校の先生方にも認められつつある」という。
◆文の巧みさより、体験して感じた気持ちの表現を評価
作文を応募する際、気になるのが文章力や作文としての完成度の高さだろう。しかし、「作文は得意でないから……」「文字があまり上手に書けないので」といって躊躇してしまうのはもったいない。
ジュニア体験部門では、「自分の気持ちや、感じたことが素直に表現されている」ことが何よりも大切であるとしている。「文学賞ではありませんので、文章力よりも、交流を体験して感じた気持ちがうまく表現されていることが大切です」(加藤氏)という。
また、テーマとなるのは遠くに行った旅行だけではない。自転車や徒歩で出かけたことや、自分の街に訪れた人との交流も対象になる。たとえば、自分の住んでいる街での新しい発見、祖父母や友達が訪ねてきた思い出、電車に乗って行ってみた初めての場所など、さまざまな人との交流や歴史とのふれあい、自分が感動した体験を素直に綴ってほしいとのこと。ただし、体験は過去1年以内のものに限られる。
ジュニア体験部門の応募は、原稿用紙に自筆した手書きで、未発表の作品が対象(学校内展示は可)。写真や絵の添付もできるが、あくまで審査の対象となるのは、作文である。
◆作品から感じられる子どもたちの成長
昨年、第10回JTB交流文化賞ジュニア体験部門(小学生の部)で最優秀賞を受賞した曵汐奏輝(ひきしおそら)さんは、富士登山をテーマにした作文で、2年前の優秀賞から2度目の受賞となった。
「1年生の時に賞をもらった時よりも今回の方が嬉しいです。お母さんと一緒に富士山に登ったのは今回で3回目でした。でも、頂上まで登れたのは今回が初めてで、途中では何度も心が折れました。その折れた心は富士山を登っている人たちとの挨拶や会話で復活しました。中国のお兄ちゃんは動けなくなった僕を背負って山に登ってくれました。頂上まで行けたことも嬉しかったけど、名前も知らないお兄ちゃんが優しくしてくれたことがとても嬉しかったです」と、受賞の際に改めて旅の思い出を語った。
曵汐さんの3年前の受賞作は、同じ富士登山をテーマにしているが、小学1年生らしい、ひらがなの多さが目立つ作品だった。しかし、2年後の受賞作は漢字も入り、表現力も豊かになって大きな変化を見せている。これらの作品を通じて、子どもたちが成長していく姿を感じられるのもこの賞ならではの特徴だという。
作文を書くことにより、自分の体験や気持ちを振り返って言葉にまとめてみる。このことは何よりも自分自身の記念になり、次の新しい旅や経験の糧や目標になるかもしれない。
今年の夏に出会う新しい体験を記し、応募してみるのはいかがだろうか。
◆第11回 JTB交流文化賞 概要
・部門と対象・副賞
交流文化賞 組織・団体部門(対象:組織・団体)
副賞:最優秀賞 賞金100万円、優秀賞 賞金50万円
交流文化賞 一般体験部門(対象:一般個人)
副賞:最優秀賞 賞金20万円、優秀賞 賞金10万円
交流文化賞 ジュニア体験部門(対象:小学生・中学生)
副賞:最優秀賞 旅行券10万円、優秀賞 旅行券5万円、入選 旅行券1万円
※個人参加、学校やクラスなど団体での参加ともに可
・募集期間
8月1日(土)~9月15日(火)
※当日消印有効
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