国立大学、推薦・AO入試の定員を30%に拡大…改革プラン

 国立大学協会は、推薦入試やAO(アドミッション・オフィス)入試、国際バカロレア(IB)入試などについて、入学定員の30%を目標に拡大することを改革プランに盛り込んだ。平成28年度の国公立大学における推薦・AO入試の定員は15.6%。

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 国立大学協会は、推薦入試やAO(アドミッション・オフィス)入試、国際バカロレア(IB)入試などについて、入学定員の30%を目標に拡大することを改革プランに盛り込んだ。平成28年度の国公立大学における推薦・AO入試の定員は15.6%。

 改革プランは、9月14日に公表した「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」。個々の大学のカリキュラムポリシー、ディプロマポリシーに沿って学修を進めることができる者を選抜できるように入試改革を推進するよう提案している。

 推薦入試、AO入試、国際バカロレア入試などの入学定員は、第3期中期目標期間(平成28~33年度)において30%まで拡大する目標を設定。優れた資質・能力を有する多様な入学者を受け入れるとしている。

 文部科学省によると、平成28年度の国立大学入学者定員9万5,760人のうち、推薦入試とAO入試の定員は15.6%にあたる1万4,903人。平成28年度入試では、東京大学が推薦入試、京都大学がAO入試を新たに導入するなど、増加傾向にあるものの、現状では目標値の半数ほどにとどまっている。

 このほか、改革プランでは外国人留学生の受入数と日本人学生の海外派遣数を第3期中期目標期間において倍増させる目標も設定。学部や大学院レベルで優秀な外国人留学生の受入を推進するとともに、日本人学生の国際性向上のため、海外派遣数も大幅に拡大するとしている。

 また、女子学生や女性教員のライフイベントなどとの両立支援体制を強化。理工系、社会科学系など、女性比率の低い分野を中心に積極的な募集活動や環境整備を通じた比率の向上を図り、第3期中期目標期間中には女性教員比率を教員総数の20%とすることを目標とした。

《奥山直美》

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