アレルギー配慮食品も掲載拡充、日本食品標準成分表改訂
文部科学省は日本食品標準成分表について、15年ぶりとなる収載食品の拡充など大幅な改訂を行い、平成27年度内に公表すると発表した。伝統的な食品やアレルギーに配慮した食品などが新たに掲載される予定だ。
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
食品の標準的な栄養成分値を可食部100グラムあたりの数値で示した日本食品標準成分表は、日本で唯一の公的データ集として幅広く利用されている。
改訂が検討されている2015年版(七訂)では、収載食品数を1,878食品から2,191食品と313食品増加する。追加される食品は、刺身や天ぷらなど日本人の伝統的な食文化を代表する食品、五穀や発芽玄米、あまに油など健康志向を反映した食品、玄米粉や米粉パン、米粉めんなど子どものアレルギー増加に配慮した食品、とりのから揚げやとんかつ、肉や野菜の焼き・ゆでなど栄養成分表示の義務化にも対応した調理後食品となる。
また、炭水化物を構成するでん粉、糖類などを直接分析し、約900食品の炭水化物成分表を新たに作成する。既存のアミノ酸成分表と脂肪酸成分表についても収載食品数を大幅に増加する。
各成分表は冊子のほか、データファイルを日本語版および英語版でインターネット上に公表する。家庭や給食で常用されることが多い「青菜の白和え」や「ぎょうざ」、「チキンカレー」など計41食品の「そう菜」については成分値の計算方法をわかりやすく提示し、社会のニーズに対応する。
公表の時期は平成27年12月末から平成28年1月を予定している。
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