プログラミング教育を輸出、ライフイズテックが豪でITキャンプ初開催
中高生をおもな対象に本格的なプログラミングスクールを全国で開校している「Life is Tech!(ライフイズテック)」は、1月18日から22日にメルボルン大学でオーストラリア初開催となるITキャンプを開催する。
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ライフイズテック(旧ピスチャー)は、中学生、高校生がプログラミング、iPhoneアプリ作成、Androidアプリ開発、デザイン、ゲーム開発を学ぶITキャンプ・スクール。2014年11月17日にシンガポール法人、2015年10月16日にオーストラリア会社を設立し、国内外の児童・学生に向けプログラミング教育の場を提供してきた。
1月18日から22日には、オーストラリア会社「「Life is Tech ! Australia」初のITキャンプを開催する。プログラミングのサポートを行う「メンター」は、メルボルン大学やニューサウスウェールズ大学の学生が務める。参加対象年齢は12歳から18歳まで。コースと料金はそれぞれ、18日から22日までの「5日間コース」が1,588豪ドル、20日から22日までの「3日間コース」が988豪ドル。いずれも、メルボルン大学で開催する。
現地の学生をメンターに起用したITキャンプやプログラミングイベントは、これまでシンガポールでも行われてきた。過去の開催時には、シンガポールの南洋理工大学、シンガポール国立大学の学生がメンターとして活躍し、2014年4月から2015年12月まで、のべ465名の児童・生徒が参加した。生徒の参加国は、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、インドネシア、インド、イギリス、日本など。
ライフイズテックによると、過去にシンガポールで行われたITキャンプでは「夏休みの期間を利用して(現地に住む)ご父母や親族のもとへ旅行され、その機にライフイズテックに参加してもらうケース」が多くみられたという。日本で参加し、さらにシンガポールのキャンプにも参加するITキャンプファンもいたようす。
ライフイズテックが海外にプログラミング教育を“輸出”、つまり進出する目的はふたつ。ライフイズテック代表の水野雄介氏はその目的を、「現地の中高生の可能性を伸ばすため」と、「日本の中高生のため」であると語る。
水野氏によれば、現在の中高生が迎える近い将来では、スカイプなどのコミュニケーションツールが発達し、「違う空間にいながらも同じ場所にいるかのように学べる空間が必ずできあがる」。その際には、グローバルに学び合うことが非常に大切であるとし、現時点で「(日本の中高生が)一緒に学び合える仲間を世界中に作っておくこと」が子どもたちの10年後までを見据えた、海外進出の大きな目的であると語った。
「オーストラリアに来てみて感じたのは、中高生の学びたい、もっと知りたい、と思う姿勢は日本もオーストラリアも同じだということ」(水野氏)。ライフイズテックは、中高生の可能性を最大限に伸ばすことを目標に、今後2016年8月までにシンガポール、オーストラリア、イギリス、インド、インドネシア5か国で、のべ500人のキャンプ展開を目指す。
《佐藤亜希》
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