赤ちゃん待ってるよ、上野動物園のパンダ2頭繁殖に向け展示中止

 上野動物園は、ジャイアントパンダ2頭に発情の兆候が見られたため、繁殖に向けた準備を開始した。交配を目的とした同居を円滑に行うため、観覧通路外側に目隠しフェンスを設置する工事を2月1日に実施した。

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ジャイアントパンダのリーリー 写真:(公財)東京動物園協会
ジャイアントパンダのリーリー 写真:(公財)東京動物園協会 全 5 枚 拡大写真
 上野動物園は、ジャイアントパンダ2頭に発情の兆候が見られたため、2月4日からリーリーとシンシンの展示を中止する。上野動物園は交配を目的とした同居を円滑に行うため、観覧通路外側に目隠しフェンスを設置する工事を2月1日に実施したばかり。

 上野動物園では、リーリー(オス)とシンシン(メス)の2頭のジャイアントパンダを飼育している。オスのリーリーは1月上旬ごろから、シンシンのにおいに興味を示しているようすが見られている。また、メスのシンシンも1月27日ごろから、体の一部を冷やすなど発情に関わる行動が見られ始めた。そのため、交配を目的とした同居を円滑に行うため、パンダ舎の観覧通路外側に目隠しフェンスを設置する工事を2月1日に実施した。

 ジャイアントパンダの繁殖期は2月から5月ごろまでの年1回。この期間中にメスの妊娠の可能性が高まるのは数日間だけだという。今後は、2頭の発情状況をふまえて交配適期に同居を数日行う。

 上野動物園では、自然交配による繁殖を目指しているが、メスに発情が見られても交尾に至らない場合は、中国野生動物保護協会の専門家と協議のうえ、人工授精を実施することも検討していくという。

 交配を目的とした同居を行うため、リーリーとシンシンには2月4日からしばらくの間会うことができない。上野動物園は、展示再開については後日発表するとしている。上野動物園は、「ジャイアントパンダに会うために来園を予定されていたみなさまにはご迷惑をおかけしますが、あたたかく見守っていただき、ご理解のほどよろしくお願いいたします」とコメントしている。

《外岡紘代》

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