野村総研の社会科授業向けオリジナル教材、利用校募集
野村総合研究所(NRI)は2月17日、中学生の社会科授業向けオリジナル教材「便利を支える情報システムの秘密」を、全国の中学校に無償貸出しすることを発表。中学1~2年生を対象としたプログラムで、通常目には見えない情報システムについて学ぶことができる。
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NRIグループの社会貢献活動の柱のひとつ「次世代の社会を担う人づくり支援」では、2004年からキャリア教育プログラムを実施。小学生、中学生、高校生それぞれのレベルに応じたプログラムを取り揃え、システムエンジニアやコンサルタントの仕事体験、チームビルディング体験など、豊富な内容が用意されている。
プログラム「便利を支える情報システムの秘密」は、2012年の開発以降NRIグループ社員による出前授業として首都圏を中心とした約30校で実施。野村総合研究所によれば、このオリジナル教材は生徒や教員からの評価が高く、経済産業省の「第4回キャリア教育アワード」奨励賞(2013年)も受賞した。
野村総合研究所は今後、増加する実施要請に応えるため、教材として「便利を支える情報システムの秘密」を全国の学校を対象に貸し出す。スーパーマーケットを題材にしており、目には見えない情報システムがどのように社会を支えて生活を便利にしているのか、システムエンジニアの職業観とはどういうものなのかを学ぶことができる。中学生の学習指導要領「社会」の公民的分野における「私たちが生きる現代社会と文化」に沿った教材だ。
教材の特長は、アクティブ・ラーニングを採用した体験型の学習教材であること。教員は音声付き進行用スライドをパソコンで投影しながら、カードを用いて授業を進める。生徒はスーパーマーケットの店長になり、売上げが伸び悩む売り場にどのような新商品を置くかをゲーム形式で考えていく。情報の選択・考察・分析に挑戦する過程を通じて、膨大な情報が情報システムによって「自動処理」され、わかりやすく「見える化」されるプロセスを学び、情報システムの重要性を実感する内容となっている。また、今回の教材を貸出しにあたり、新たにシステムエンジニアの社員が生徒へのメッセージを語った映像を追加した。
教材の詳細、申込みについては、野村総合研究所のホームページから確認できる。申込み用紙には、学校名や先生名を記入する欄が設けられている。
今後、野村総合研究所は小学校の学習指導要領に合わせた小学5~6年生向けの教材も、2016年秋頃までに貸出しを開始する予定だという。
《黄金崎綾乃》
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