電子書籍利用は無料でも2割、前年から伸びず…MMD研究所調べ
モバイルに特化した調査研究を行うMMD研究所は、「電子書籍および紙書籍に関する調査」の2016年版を実施。電子書籍の利用率は無料コンテンツで22.9%、有料コンテンツで16.5%と2015年の調査とほぼ横ばいの結果となり、大きな普及の伸びは見られなかった。
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「2016年電子書籍および紙書籍に関する調査」は、20~59歳の男女を対象に2月19日~21日の期間インターネット調査にて行われたもの。2,201人から有効回答を得た。
電子書籍の利用率を調査したところ、「現在利用している」と回答したのは無料コンテンツで22.9%、有料コンテンツで16.5%との結果に。前年の調査では、無料コンテンツ22.4%、有料コンテンツ17.2%とほぼ同じ値を示しており、1年間での大きな変化は見られなかった。
紙書籍での読書については、83.0%が「紙書籍で読書している」と回答。紙書籍で読書をしている人を対象に購入先について聞いたところ、「書店」が85.5%ともっとも多く、ついで「ネットショップ」65.6%、「古本屋」34.3%を利用している状況が明らかになった。
また、紙と電子書籍の両方で読書すると回答した人を対象に「どちらで読書することが多いか」を尋ねたところ、54.0%が「紙書籍のほうが多い」と回答。「電子書籍のほうが多い」は25.7%、「どちらも同じくらい」が20.3%となった。
書籍やマンガの電子化が進み、スマートフォンを利用して簡単に活用できる環境となりつつある中、調査ではユーザーにあまり浸透していない傾向が見られ、いまだ紙書籍の根強い支持が見られる結果となった。
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