【NEE2016】ICT機器ゾーン、保護者の声を反映した新システム登場
最近の運動会では、かけっこの順位に保護者がビデオ判定しろとクレームをつけてくることもあるそうだ。運動会での順位付けや判定方法については、さまざまな立場や意見があ理想だが、保護者も先生も納得のシステムがNEEの会場でデモされていた。
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
「New Education Expo 2016(NEE2016)」の展示ゾーンのうち、最新タブレットPCやタブレット、電子黒板、プロジェクターなど、授業をサポートするICT機器や用具・備品を各種取り揃えて展示している「ICT機器・アクセサリ」ゾーンでは、パナソニックシステムネットワークス社が「かけっこ計測システム」を展示していた。
「かけっこ計測システム」の構成は、タブレット2台(スタート、ゴール)、靴に取り付けるICタグ、センサーつきの計測マット(ゴール用)、特定小電力無線を装備したコントロールボックス。タブレットには、専用アプリをインストールし、計測タイムを管理したり、集計したりできる。
スタート地点の端末(アプリ)の合図で、靴にICタグを取り付けた生徒がスタートし、ゴールのマットを靴が通過すると、タイムが計測され、コントロールボックスが端末のアプリにデータを送る。マットは、必ず踏まなくても計測が行われる仕組み。結果はスタート、ゴール地点の端末にリアルタイムで送られるので、すぐに結果がわかる。ICタグを出席番号などと紐付けておけば、計測結果のログも残せる。これによって、生徒はタイムアップなどのモチベーションアップにもつながるという。
「かけっこ計測システム」は、まだ開発中のため参考出品段階だが、滋賀県草津市立小学校で実証実験を行い、機能の改善と商品化の可能性を探っている。実証実験では、98%の生徒がこれからも使ってみたいと感想を述べ、96%が運動が楽しくなった、94%がもっとタイムを縮めたいと答えたそうだ。持久走での実験では、計測後タイムを見て、もう1回走りたいという生徒もいたそうだ。
なお、計測マットは6つまで連結でき、8人くらいまで同時スタートの運動会の利用も不可能ではないそうだ。NEE「ICT機器・アクセサリ」ゾーンでは、このほかにも最新のICT教育教材、機器が多数展示されている。
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