「私立大学・短期大学等入学志願動向」は、平成28年度に実施した「学校法人基礎調査」から、入学定員、志願者数、入学者等を集計し、入学定員充足率や志願倍率などの動向を規模別、地域別、学部系統別にまとめたもの。集計学校は、大学577校、短期大学311校、大学院458校。
一方で、大学全体の入学定員充足率は、前年から0.62ポイント下回り104.42%だった。入学定員100%未満の大学は7校増加し257校、全体で44.5%となった。入学定員充足率を大きく下回った区分(地域)は、入学定員が、「400人以上500人未満」「1,000人以上1,500人未満」の区分。地域別でみると、関東(埼玉、千葉、東京、神奈川を除く)、埼玉、甲信越、中国(広島を除く)など。
学科別でみると、「理・工学系」「人文科学系」「社会科学系」などで志願倍率が増え、「社会科学系」「芸術系」では入学定員充足率が上昇している。また、「体育学」の入学定員充足率は大幅に減少し、前年度を6.63ポイント下回った。
前年度に入学定員を満たしていた大学で今年度はさらに上昇した大学は48校あり、変動のなかった大学は174校あった。前年度に入学定員割れした大学で今年度も未充足だったのは216校で、さらに下降した大学は68校で前年度より10校増加している。
また、短期大学は入学定員、志願者、受験者、合格者、入学者はいずれも減少。入学定員100%未満の短期大学は16校増加し208校となり、全体に占める未充足校の割合は5.9ポイント上昇して66.9%となった。一方で、短期大学の所在地が京都、中国(広島を除く)、広島で入学定員充足率が上昇、東京と神奈川では前年度に引き続き定員100%を超えている。