インターンシップで「働くイメージ」をつかむ…大学生10人の3日間の挑戦

 イードで9月6日から総合職向けに開催されていたサマーインターンシップが、3日目の8日に最終日を迎えた。参加したのは2018年度卒の、これから就活の時期を迎える学生10名だ。

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イードでサマーインターンシップ実施
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 イードでこの夏に開催されていた3daysインターンシップが、9月8日に最終日を迎えた。参加したのは2018年度卒の、これから就活の時期を迎える学生たち。

 インターンはグループワークを中心に行われる。各グループ3~4人で、メンバー同士でアイデアを出し合いながら課題に取り組み、Webメディアのマネタイズなどについて学んだあと、メインの課題に取り掛かる。最終日には各グループがイード社員の前で自分たちの集大成を発表する。発表のようすや、参加学生の声などを紹介する。

 今回のメイン課題は「イードのメディアで、クライアントが魅力を感じるタイアップ企画を提案する」こと。シンプルだからこそ取り組みがいのある課題だ。学生たちは、課題が与えられてから発表までの3日間というわずかな期間で、対象メディアの読者属性や特徴を踏まえ、クライアントをどこにするか、商材は何にするかから自分たちで見つけ出し、企画内容を考え、企画書を作り、提案のプレゼンまでをすべて行わなければならない。

 「どのように魅力的な提案ができるか」を、社員のアドバイスも受けながらカタチにしていく。正解のない課題に、学生たちは全力で取り組んでいた。

 グループはそれぞれ「ムーミン」「からあげ」「ねこ」(発表順)の3グループ。名前も自分たちで考えたものだ。発表は、学生たちが前へ出て、オーディエンスである社員たちがクライアントとしての立場で評価するというカタチで行われた。

 各グループが、与えられたイードメディアの媒体資料と調べたデータを元に、パワーポイントを使ってプレゼンしていく。「企画の趣旨や内容」はもちろん、「企画が誰をターゲットとしているか」「その企画にどんな効果があるのか」「なぜイードメディアでタイアップする価値があるのか」「予算はいくらか」までを具体的に説明する。

 発表後には社員からのフィードバックを受ける。編集視点からや営業視点からなどさまざまな角度から、よかった点や改善点などが伝えられた。発表が終わった瞬間にはそれまでの緊張の糸が緩んだのか、ほっとした表情を見せる学生もいた。

 発表が終わった直後に、学生2人にインターンや就活について話を聞いた。今回インタビューに応じてくれたのは、東京女子大学のSさんと近畿大学の乾さん。

 トップバッターでプレゼンした「ムーミン」グループのSさんは、「前日に私が一人で発表することが決まりました。内容がよくても発表する人次第で台無しになってしまう可能性もあるので、そのこと関してはプレッシャーを感じていました。ただ、リハーサルのときに社員の方から言われた『大きい声で、ゆっくりと話す』ことをとにかく意識しました」

 一方で、「まったく緊張しませんでした」と話すのは「ねこ」グループの乾さん。「バンド活動をしているので人前に出ることは慣れています。発表を楽しむことができました」と語る。

 インターンを通しては、Sさんは「3日間という短い期間で、やることがたくさんありましたが、楽しむことができました」、乾さんは「僕はWebメディア系に興味を持って、(インターンについて)調べていたんです。そのときにイードを見つけたのですが、元々(イードが運営している)シネマカフェを利用していたので、『知っている会社だ!』と思って応募しました。周りの人たちがSPIの勉強などを始めていて少し焦っていますが、今回のインターンを通して、働くことの具体的なイメージが少しつかめました」と言う。

 「インターンなんてどこに行けばよいかわからない!」という人は、乾さんのように元から興味のある分野を調べてみるのもよさそうだ。

 一方で、Sさんは「自分に何が合っているか、何をしたいかまだ全然わからないんです。だから、とにかくいろいろな会社のインターンを受けて、見つけていこうと思っています」と言う。世の中には自分の知らない仕事がきっとたくさんある。視野を広く持ち、まずはそれらを知ることが第一歩になるだろう。

 最後に、自身も学生時代にイードのインターンシップに参加した経験を持つプラットフォーム開発部の片山幸弥さんに、インターンや就活について聞いた。

 「今回のインターンは、3日間という限られた時間の中でざっくりとした課題に取り組まなければなりませんでした。クライアントの課題を見つけて、それに対してできることは何か考えてプロファイルして、それを資料に落とした上で発表するところまで持っていけたというのはとてもよいことだと思います。自分もインターンシップの経験がありますが、インターン期間を通して学生たちの顔つきが変わっていくのが目に見えてわかりますたし、今回もきっとそうだったと思います。このようなインターンを通して、課題を解決することが働くということなのだと理解してもらえたなら、よい経験になっただろうと思います」(片山さん)

 2018年度の就活選考開始は2017年6月にスタートする。本格的に面接が始まる前にこういったインターンシップに参加することは、働くイメージを持つために有効な手段だろう。

《上野由貴》

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