子どもの抑うつ・不安、世帯年収で最大1.6倍差…日本医科大調べ
子どもに抑うつ・不安がある割合は、世帯所得が中位の世帯と比べ、下位5分の1の世帯では1.6倍、上位5分の1の世帯では1.3倍高いことが、日本医科大学衛生学・公衆衛生学の調査結果より明らかになった。
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
調査は、厚生労働省が全国規模で無作為抽出により実施している、平成19、22、25年国民生活基礎調査に参加した12~18歳の思春期の子ども9,491名を対象に実施。親の社会経済状況によって抑うつ・不安を有する割合が異なるかどうかを6年間にわたって経時的に分析した。
世帯を等価可処分所得に基づいて均等に5群に分けた場合、中位の世帯と比較して、下位5分の1の世帯では、抑うつ・不安を有する割合が1.6倍高かった。また、上位5分の1の世帯では、抑うつ・不安を有する割合が1.3倍高いことが明らかになった。
世帯構造別に抑うつ・不安を有する割合を比較したところ、ひとり親家庭では、両親世帯と比較して、抑うつ・不安を有する割合が1.4倍高いことがわかった。
ストレスを感じていると回答した子どものうち、世帯所得(等価可処分所得)の5群別にストレスの原因の割合を算出したところ、下位5分の1の世帯では「家族との人間関係」「家族以外との人間関係」「家庭の経済状況」にストレスを感じる傾向があった。一方、上位5分の1の世帯では「学業」にストレスを感じる傾向があった。
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