社会現象の最新研究発表&ワークショップ、MASコンペ3/17・18

 構造計画研究所は、社会シミュレーションの普及と教育現場での利活用促進を目的として、3月17日・18日の2日間、第17回MASコンペティションおよび体験ワークショップを開催する。教育関係者をはじめ社会シミュレーションの最新研究を学びたい人などが対象。参加費無料。

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過去のMASコンペティション開催時のようす
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 構造計画研究所は、社会シミュレーションの普及と教育現場での利活用促進を目的として、3月17日・18日の2日間、第17回MASコンペティションおよび体験ワークショップを開催する。教育関係者をはじめ社会シミュレーションの最新研究を学びたい人などが対象。参加費無料。

 MAS(マルチエージェントシミュレーション)とは、複数(マルチ)の自律的に行動するエージェント(人、企業、国家など)が独自の行動ルールを持って行動し、それらが相互作用することで現れる社会的な振る舞いや現象を理解するためのシミュレーション手法。構造計画研究所は、「自然災害の被害を減らしたい」「交通渋滞をなくしたい」といった実社会における複雑な問題を解決する手段としてMASの普及に努めてきたという。

 中でも「artisoc(アーティソック)」は、構造計画研究所が開発した日本でもっとも使われているマルチエージェントシミュレーター。現在500以上の大学や研究機関で使用されている。コンピューター上でさまざまな社会現象を再現できるほか、条件を変えながら仮説検証を簡単に行えるため、さまざまな価値観や立場で議論しながら合意形成することを支援。利用することで答えのない問題を解く力を養うシステムだ。

 17回目を迎えるMASコンペティションは、「artisoc」の利用者に最新の研究成果をコンペ形式で発表してもらい研究者間のコミュニケーションの機会を創出することを目的としたもの。3月17日は「コンペティションの部」を実施。10件ほどのプレゼンテーションに加え、今回よりポスター発表とデモ展示が追加される。

 3月18日には、新たな取組みとして「ワークショップの部」を開催。「artisoc」を実際の授業で利用している東京大学大学院・和泉潔教授による体験ワークショップを行う。参加者同士で話し合いながら社会シミュレーションモデルを作成することで、教育現場での活用を疑似体験し、体系的にモデル構築を学ぶ機会に触れてもらうことを目的としている。

 現在コンペティションの参観およびワークショップの参加者を募集しており、いずれも参加には事前申込みが必要。ワークショップの定員は30名。Webサイトにて申込みを受け付けており、参加費は無料。

◆第17回 MASコンペティション
日時:
2017年3月17日(金)9:30~18:00【コンペティションの部】
2017年3月18日(土)13:00~17:00【ワークショップの部】
会場:構造計画研究所 本所新館 レクチャールーム(東京メトロ丸ノ内線 新中野駅より徒歩約2分)
参加費:無料
申込方法:Webサイトの申込みフォームより申し込む
申込締切:
【コンペティションの部】2017年3月10日(金)
【ワークショップの部】2017年2月17日(金)

《畑山望》

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