日本の若者、能力に対する自己評価が13か国中最低

 将来の職業に必要なスキルを身に付けていると考えている日本の若者は3割、世界各国の若者の平均は7割で、13か国中もっとも低いことが、アデコグループの調査結果より明らかになった。

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世界の若者が「将来の職業に必要なスキルを身に付けている」と考えているかどうか
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 将来の職業に必要なスキルを身に付けていると考えている日本の若者は3割、世界各国の若者の平均は7割で、13か国中もっとも低いことが、アデコグループの調査結果より明らかになった。

 就職に関する意識調査は、アデコグループが拠点を置く世界各国の18~30歳の若者9,572人を対象に実施したインターネット調査。調査対象国は、メキシコ、スペイン、オランダ、イタリア、ノルウェー、日本、ドイツ、英国、米国、スイス、オーストラリア、ベルギー、フランスなど。実施時期は2016年3月~7月。

 将来の職業に必要なスキルを身に付けているか質問したところ、73.08%が「はい」と回答。一方、日本は31.54%と全体の平均73.08%の半分以下で、13か国中もっとも低い。日本の若者の自己評価の低さが明らかになった。

 将来の職業のために準備する必要があるスキルについて質問したところ、13か国中、日本だけが「コミュニケーションのスキル」をトップにあげ、そのほかの国は「実務経験」と「外国語」を重視している。日本では、学生を採用する際の選考基準としてコミュニケーション能力を求める企業が多く、それが若者の考えに影響しているのではないかと考えられる。

 今後10年間における最大の望みを質問したところ、1位「経済的安定」、2位は「夢の仕事に就く/充実した仕事をする」、3位は「社会的責任の大きな会社で働く」。世界の若者は安定を求める傾向にあるようだ。日本も1位と2位は同じ、3位は「きわめて高い給料を稼ぐ」だった。

《工藤めぐみ》

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