高校教育改革の推進状況…中高一貫校が595校に増加

 文部科学省は4月7日、全国の高等学校教育の改革に関する推進状況の調査結果を公表した。調査によると、中高一貫教育校は、平成25年度から145校増加し595校(平成28年4月1日時点)となり、そのうち公立は198校、私立は392校、国立は5校。

教育・受験 小学生
文部科学省 高等学校教育の改革に関する推進状況「中高一貫教育校数の推移」
文部科学省 高等学校教育の改革に関する推進状況「中高一貫教育校数の推移」 全 5 枚 拡大写真
 文部科学省は4月7日、全国の高等学校教育の改革に関する推進状況の調査結果を公表した。調査によると、中高一貫教育校は、平成25年度から145校増加し595校(平成28年4月1日時点)となり、そのうち公立は198校、私立は392校、国立は5校。

 中高一貫教育制度は平成11年4月に制度化。これまでの中学校や高校に加え、生徒や保護者が中高一貫教育も選択できることで、中等教育の多様化を図っている。平成25年度の設置校数は450校だったが、平成28年4月現在で595校と145校増え、45都道府県で設置されている。

 設置校の内訳は、中等教育学校52校(公立31校、私立17校、国立4校)、併設型461校(公立87校、私立373校、国立1校)、連携型82校(公立80校、私立2校)となっている。中でも、私立の併設型が平成25年度から130校増えている。平成29年度以降に設置を予定している中高一貫教育校は26校で、そのうち公立は12校、私立は14校。

 また、平成6年4月から普通教育と専門教育を総合的に行う学科として制度化された「総合学科」については、平成25年度は363校だったが平成28年度は12校増加し375校設置されている。

 単位制高等学校は、昭和63年度から定時制・通信制課程において制度化され、平成5年度から全日制過程にも拡大。平成28年度4月現在で1,007校となり、平成25年度から33校増加し、公立の単位制高等学校はすべての都道府県に設置されている。

 Webサイトでは、平成28年度の各都道府県の中高一貫教育校設置状況や、平成28年度に新設された中高一貫教育校を一覧にし、「国際理解教育」や「理数系教育」など重視する教育分野についてもまとめている。そのほか、平成28年度の総合学科の設置状況や学校の特色なども記載している。

《田中志実》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集