学生8割「新卒を逃すと就職は不利」…就留容認は4割
テクノプロ・コンストラクションは、「就職活動に関する調査2017」の結果を発表した。「新卒を逃すと、就職は不利になる」と考える学生は81.2%を占め、「内定が出なかったら、就職留年もありだと思う」学生は39.4%と少なくないことが明らかになった。
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「就職活動に関する調査2017」は、5月19日から24日の6日間、ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の学生(大学生、短大生、専門学校生)を対象に、インターネットリサーチによって実施された調査。有効サンプルは2,000名。
学生の仕事観において、「残業や休日出勤は極力しない働き方をしたい」と思う学生は58.4%を占めた。また、「将来、管理職として働くこと」について、「したいと思う」が22.6%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が56.8%、「まったくしたいと思わない」が20.7%となり、将来、管理職として働きたい学生は5人に1人の割合となった。一方、管理職になりたいと思わない学生も同程度の割合で存在した。
そのほか、柔軟な働き方について「在宅勤務など、出社しない働き方(テレワーク)」や「正社員として働きながら、副業もする働き方」を「したいと思う」がともに3割を超え、柔軟な働き方をしたいと考える学生も少なくないようだ。
就活に関する意識として、「新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したい」と思う学生は74.7%と、4人に3人が同意する結果となった。また、「新卒を逃すと、就職は不利になる」と考える学生は81.2%を占め、「内定が出なかったら、就職留年もありだと思う」学生は39.4%と少なくない。
2018年度卒業予定の学生640名に、「2018年卒・新卒採用が売り手市場になりそうか」と聞いたところ、「非常にそう思う」が17.5%、「ややそう思う」が44.4%となり、売り手市場を予想する学生が6割以上と多数派であることがわかった。同時期に行われた採用担当者への調査の結果と比較すると、「2018年卒・新卒採用が売り手市場になりそうだ」と思う採用担当者は7割以上であり、学生のほうが10.8ポイント低いことがわかった。
さらに、採用担当者に聞いた「ミスマッチのない就職をするために、就職先を選ぶ際に重視すべきと思うポイント」の結果と比較すると、採用担当者が重視すべきと思うポイントで1位と2位だった「職種」と「将来性」は学生では4位と6位だった。「ワークライフバランス」は採用担当者では8位だったが、学生では5位となり、採用担当者ではトップ10外だった「福利厚生」や「初任給の額」が学生でトップ10に入っていた。採用担当者がミスマッチを防ぐために重視すべきたと思うポイントと、学生が重視したいと思うポイントには、ギャップが生じているようだ。
《編集部》
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