ロケットに鬼、宇宙人まで…母が驚く娘の「エポンテ」体験記

 シヤチハタが2014年から販売している「エポンテ」。2017年5月にシリーズ第4弾となる「どうぶつスタンプ」が新登場し、遊びの世界も広がった。そのエポンテを今回、5歳の娘と一緒に試してみた。エポンテを通じ、5才児が繰り広げる世界とは……?

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できあがった鬼の絵を見せる娘。「カラースタンプ」「カタチスタンプ」「パズルスタンプ」も使えば、描ける世界の幅もぐんと広がる
できあがった鬼の絵を見せる娘。「カラースタンプ」「カタチスタンプ」「パズルスタンプ」も使えば、描ける世界の幅もぐんと広がる 全 23 枚 拡大写真
 シヤチハタが2014年から販売している「エポンテ」。2017年6月にはシリーズ第4弾となる「どうぶつスタンプ」が新登場し、あそびの世界が広がった。そのエポンテを今回、5歳の娘と一緒に試してみた。エポンテを通じ、5歳児が繰り広げる世界とは―…?

◆老舗印章メーカーが手がける知育おもちゃ、その実力やいかに

 「エポンテ」は、子どもたちの未来を育むための知育ツールとしてシヤチハタが展開している「クリエイティブ・イマジネーション・トイ」。発達心理学を扱う内田伸子氏監修のもと、あそびを通じて想像性・創造性を育むことを目指して開発されたという。

 そもそも、印章の製造・販売を行っているシヤチハタが、なぜ子ども向けのおもちゃの開発に乗り出したのかが筆者には疑問だった。聞けば、商品開発を進めていくうえで注目したキーワードが「子ども」と「知育」だったとか。そこでシヤチハタが培ってきた技術を生かし、知育に役立つ子ども向けアイテムを…と考案し、たどり着いたのがこの「エポンテ」、ということらしい。

◆不器用さん、幼児でも楽々アーティストに

 エポンテの対象は3歳から。指先があまり器用でない子どもでも、カタチを組み合わせて、色を選び、スタンプを押す、というシンプルな行為でイメージしたものを自由に表現できるのが魅力だ。

画像はシヤチハタの知育おもちゃ「エポンテ」シリーズの「カラースタンプ」
シヤチハタの知育おもちゃ「エポンテ」シリーズの「カラースタンプ」

画像はシヤチハタの知育おもちゃ「エポンテ」シリーズの「カタチスタンプ」
「エポンテ」シリーズの「カタチスタンプ」

画像はシヤチハタの知育おもちゃ「エポンテ」シリーズの「パズルスタンプ」
「エポンテ」シリーズの「パズルスタンプ」

 すでに発売されているラインアップは「カラースタンプ」「カタチスタンプ」「パズルスタンプ」の3種類。

 この6月に新たに加わった「どうぶつスタンプ」は、「陸のどうぶつセット」「水のどうぶつセット」の2種類展開。各種とも20個のパーツがセットされていて、顔や体、あし、角など、ざまざまなパーツを自分の思い通りに見立てて組み合わせることで、空想のどうぶつも作ることができる。

画像はシヤチハタの知育おもちゃ「エポンテ」シリーズ最新作の「どうぶつスタンプ」のうち、「陸のどうぶつセット」
「エポンテ」シリーズ最新作の「どうぶつスタンプ」のうち、「陸のどうぶつセット」

「陸のどうぶつセット」の中はこんな感じでセットされている
「陸のどうぶつセット」の中はこんな感じでセットされている

 筆者の娘は現在、幼稚園年長の5歳。絵を描いたり塗り絵をしたり粘土であそんだりなど、造形系のあそびは楽しんで取り組むが、絵画教室などに通っているわけでもなければ、それほど絵を書くのが得意なほうでもない(と親の目には見える)。

 見せた途端、ノリノリでパッケージから取り出す娘。

顔、胴体、あしなどのパーツが全部で20種類
顔、胴体、あしなどのパーツが全部で20種類

 「こんなかんじかなぁ?」などと言いながら、さっそく、パーツを組み合わせ始める。

シンプルなラインの可愛らしいイラストばかり
シンプルなラインの可愛らしいイラストばかり

子どもの発想に任せると、意外な動物ができあがるかも!?
意外な動物ができあがるかも!?

「ニワトリの頭のこれは何?」「それはトサカっていうの」と会話も弾む
「ニワトリの頭のこれは何?」「それはトサカっていうの」と会話も弾む

 シンプルで可愛らしい絵柄のため、可愛いもの好きの5歳女児の想像力を駆り立てるもよう。

インクはパッドにすぐに染み込まないので、出したあとにのばす必要がある
インクを出したらきちんと伸ばそう

 エポンテを使用するには、付属のスタンプパッドに専用の補充インキを染み込ませる必要がある。白いパッド部分は固めのため、このようにぐるぐると渦を巻くようにインクを出してから、パッドにまんべんなく行き渡るようにならす必要がある。ここは親の出番だ。

しっかり目にインクを付けるとできあがりがはっきりときれいに
きれいなできあがりを目指すなら、インクはしっかりめにつけること

 なお、インクは食用色素が使用されていて、さらに、万が一衣服についても洗濯で落としやすくなっているため、小さい子どもが使う場合にも安心だ。

◆柔軟な発想で絵をポンポン、手を使って創造性を刺激

 エポンテの公式サイトには「エポンテ あそびテンプレート」が用意されている。ダウンロードして印刷するだけで使用できる。今回、娘と使ってみたのはこれ。

「エポンテ あそびテンプレート」にはこれ以外にもいくつもあるので好きなものを選べる
「エポンテ あそびテンプレート」の例

 ポンポンと押すだけで簡単に動物ができ上がるため、娘も時間を忘れ、いろいろな動物を紙の上に表現していく。

パーツをおしていくだけで動物が完成する
パーツをおしていくだけで動物が完成する

 さて、ここで「カラースタンプ」「カタチスタンプ」「パズルスタンプ」も投入。すると―…。

ライオンのたてがみや、

たてがみに使ったのは「パズルスタンプ」の三角のパーツ

花火なども表現できるように!

できあがった鬼の絵を見せる娘。「カラースタンプ」「カタチスタンプ」「パズルスタンプ」も使えば、描ける世界の幅もぐんと広がる
じゃじゃーん!

 最終的にはこの3枚の絵を仕上げた娘。はじめはウサギや鳥などの馴染みのある動物だけだったのが、使用しているうちにイメージが喚起されるのか、鬼や宇宙人といった空想の動物を描くようになった。

正直、鬼と宇宙人は親の想像の範囲を超えていた……
正直、鬼と宇宙人は親の想像の範囲を超えていた…

 鬼も宇宙人も、大人である筆者ではまったく思いつかなかった組み合わせ。しっぽのパーツをあしに見立てるなど、頭の柔軟さを見せつけられた瞬間だった。また、作成中は、

「これはね、鬼が持ってるかなぼう」
「丸いのが地球みたいだから、ロケット飛ばす」
「これ、ニョロニョロしてるから宇宙人のあしにぴったりだよね」

 などと口にし、ストーリーを組み立てながらエポンテをおしていく。

上から押さえるときは、ずれないように注意が必要だ
上から押さえるときは、ずれないように注意が必要

「周りはお花で飾ってあげようかなぁ?」
「周りはお花で飾ってあげようかなぁ?」

 自分の持っている知識を総動員して作品をつくりあげる姿に、エポンテシリーズの監修者・内田伸子氏による「使い方に苦労がないぶん創造的想像に頭を使える」という言葉が思い起こされ、すとんと腑に落ちたかんじだ。

 気づいたときにはあっという間に2時間以上が経過。会話も弾み、母子で楽しいひと時を過ごすことができた。

◆おまけ

 使用後は結構手が汚れる。

遊び終わったあと、気づけは手はこんな感じ
気づけは手はこんな感じ"

 安全なインクで洗濯で落としやすいとはいえ、あそぶ際には濡れタオルなどを傍らに用意しておき、手にインクが付くごとに拭き取れるようにしておいたほうが良いと思えた。

(協力:シヤチハタ)
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《鶴田雅美》

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