前原小・松田校長が主筆、2020年から必修のプログラミング教育はこうなる

 3年後の2020年から、すべての小学校でプログラミング教育が必修化となる流れの中、小学校教員向けの書籍「小学校の『プログラミング授業』実況中継[教科別]2020年から必修のプログラミング教育はこうなる」が、7月11日発売された。

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小学校の「プログラミング授業」実況中継[教科別]2020年から必修のプログラミング教育はこうなる
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 3年後の2020年から、すべての小学校でプログラミング教育が必修化となる流れの中、小学校教員向けの書籍「小学校の『プログラミング授業』実況中継[教科別]2020年から必修のプログラミング教育はこうなる」が、7月11日発売された。著者は松田孝氏、吉田潤子氏、原田康徳氏、久木田寛直氏、赤石先生、利根川裕太氏、國領二郎氏、サムエル・デビドソン氏。

 内容は、2017年1月にBSフジで放送された「beプランニング2~2020年大予測!小学校の授業はこうなる!?~」をもとにしたもの。番組にも出演した、公立小学校でのプログラミング教育を最前線で行う小金井市立前原小学校の松田孝校長先生がおもに執筆、前古河市教育委員会・情報通信総合研究所の平井聡一郎氏が監修を務め、各分野でITに精通する有識者が国語、社会、算数、理科、体育、図工・音楽、総合、英語の各科目でプログラミングを取り入れた授業を実況中継している(英語はICT特別授業)。

 たとえば理科では、マインクラフトを学びのツールとして活用し「回路のしくみ」について学ぶ授業を展開。算数では、身の回りのデータを知り、数への理解を深めることを目的に、センサーロボット「mBot」を用いて「不等号」の理解を深める授業を紹介している。

 一見プログラミングとは関係なさそうな図工・音楽においても、ロボットを用いた創作ダンス+作曲の授業を行うことで、プログラミングで教科の学びをつなげることの可能性を示している。巻末には、実際に授業で使える教科別のプログラミング授業指導案も掲載。授業で使えるお勧めツールも紹介している。

 また、書籍の中で「社会」を担当した著者の1人、原田康徳氏によるコンピュータ入門講座が8月23日~25日の3日間の日程で開催される。文字も数字も使わないプログラミング言語「ビスケット」の開発者である原田氏が、中学生向けに理想のコンピュータの授業をしたら、という想定で行うコンピュータ入門講座となっている。対象は中学1・2年生。定員は15名で、Webサイトで申込みを受け付けている。

◆小学校の『プログラミング授業』実況中継
 [教科別]2020年から必修のプログラミング教育はこうなる
発売日:2017年7月11日(火)
著者:松田孝、吉田潤子、原田康徳、久木田寛直、赤石先生、利根川裕太、國領二郎、サムエル・デビドソン
監修:平井聡一郎、福田晴一
仕様:B5判、144ページ
定価:1,640円(税別)

◆中学生のためのコンピュータ入門講座 ~もし中学校にコンピュータの授業があったら~
日時:2017年8月23日(水)~25日(金)10:00~15:00
場所:技術評論社 本社ビル会議室(東京都新宿区市谷左内町21-13)
対象:中学1・2年生
定員:15名
参加費:25,000円(各日見学チケット2,000円)
持ち物:お弁当または昼食を購入する用意
申込方法:Webサイトから申し込む

《畑山望》

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