子育て中の元CAや現役会社員が「POLYGLOTS Teacher」の講師養成トレーニングに参加した理由とは

 英語学習アプリを提供するPOLYGLOTSの「Meister Teacher Training」は、英語が得意だけれど、講師経験が少ない、英語講師としての技術をもっと向上させたい、という人を対象に行う本格的な英語講師養成トレーニングだ。

教育・受験 その他
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「使える英語で英文法を楽しく学ぼう」と題したレッスンを披露する星名さん
「使える英語で英文法を楽しく学ぼう」と題したレッスンを披露する星名さん 全 8 枚 拡大写真
 英語学習アプリを提供するPOLYGLOTSの「Meister Teacher Training」は、英語が得意だけれど、講師経験が少ない、英語講師としての技術をもっと向上させたい、という人を対象に行う本格的な英語講師養成トレーニングだ。

 全4回のトレーニングを修了し合格すると認定証が授与され、POLYGLOTS TeacherとしてPOLYGLOTSとコラボし、独自のクラスを開講することができる。得意分野の英語力を生かして自分だけのクラスをプロデュースしたい人にとってPOLYGLOTS Teacherになると、次のような嬉しいメリットがある。

POLYGLOTS提携の英会話スクールを教室として利用できる


独自の教材でクラスを開講できる


POLYGLOTSのユーザーに広く告知することで集客を見込める



(※人気POLYGLOTS TeacherのJustin Sachs氏のインタビューはこちら

 自分の英語力をさらに向上させたい、独自のクラスを開講したいなど、10月に初めて開催された「Meister Teacher Training」に参加した第1期生の動機やプロフィールはさまざまだ。

元CA・子育て中の星名さんが「Meister Teacher Training」挑戦する理由



 参加者のひとり、星名亜紀さんは、元航空会社のキャビンアテンダント(以下、CA)という経歴を生かし、子育てをしながら現在は英語コーチとCA受験サポートを職業に活躍している。

英語コーチとしてのスキルをもっと磨きたいという星名さん
英語コーチとしてのスキルをもっと磨きたいという星名さん

 文法とリーディングを中心に学習してきたため、英語をまったく話せなかったという星名さんは、ワーキングホリデーと語学留学でカナダに1年半、フランス、オーストラリア、アメリカにも短期留学をした経験がある。現在もオンライン英会話レッスンに取り組み、スピーキングをメインに学習を続けている勉強家だ。英語コーチとしての経験のなかで、英語に関する悩みとして「続けられない」「学習方法がわからない」という声がとても多いことから「英語×コーチング」のスタイルに興味を持ったという。自分自身もコーチングを取り入れながら学習をサポートし、より多くの方に「英語が好き」「英語を活かして世界で活躍したい」と思ってもらいたいと参加を決めた。

語学留学から帰国後、会社員として働きながら英語を学び続けている松下さん
語学留学から帰国後、会社員として働きながら英語を学び続けている松下さん

 松下友紀さんと岡崎弘樹さんは現役で会社員として働いている。より英語力を磨きたい、プレゼンスキルを身に付けたい、よりニーズに応えられるレッスンを行いたい、という動機で参加したという。

全4回のトレーニングでは実践を重視



「Meister Teacher Training」第1回目



 全4回の養成トレーニングを実施する「Meister Teacher Training」初回は、インストラクターによる3時間のオリエンテーションを行う。

 まず、「POLYGLOTS」と「Meister Teacher Training」についての説明があり、参加者自身の経歴や、どのようなクラスを開講したいのか、といったことを所定の用紙に書き込む。オリジナル教材の作り方から、レッスンのデザインの仕方、最適なレッスンの運び方などについて、サンプル教材を用いて説明される。これまでに行われた実際の講座をロールモデルにしながら、「良い講師の特徴」「レッスンの作り方」「レッスンを実施するにあたって重要な点」「講師と生徒が話す時間のバランス」「避けたいポイント」などの説明を受ける。

生徒を前にデモレッスンを実施する星名さん
生徒を前にデモレッスンを実施する星名さん

「Meister Teacher Training」第2回目



 2回目は、POLYGLOTSのインストラクターによる「第1回コーチングトレーニング」だ。インストラクターによる冒頭説明が行われたあと、トレーニングのなかでワークショップが2回実施される。1回目のワークショップではまず、サンプル教材を使ったデモレッスンをインストラクターが行い、次に同じ教材を用いて参加者がデモレッスン実施。その後、良かった点や改善点などについて、インストラクターがフィードバックする。そして最後に、さらに良いレッスンを行うためのポイントが伝授される。2回目のワークショップでは、参加者自身が独自の教材を作り、ほかの参加者を生徒に見立て10分間のデモレッスンを実施。参加者が教える側と教えられる側の両方に立つことで、得られる気づきも多いという。それぞれの教材の良かった点、改善すべき点をふまえたフィードバックがあり、参加者は3回目に向けて課題を掘り下げ、克服していくことが求められる。 

「Meister Teacher Training」第3回目



 3回目は「Meister Teacher Training」の最重要な回となる「第2回コーチングトレーニング」だ。実際にPOLYGLOTS(または提携英会話スクールなど)を利用している生徒を前に、「Meister Teacher Training」参加者がデモレッスンを実施する。参加者は2回目よりブラッシュアップした独自の教材を用いて、実際のレッスンさながらのデモレッスンを実施。あらかじめ用意された評価シートの項目をもとに、インストラクターが評価し、その項目や点数をもとに、改善点などをすぐにフィードバックする。その後、参加者を生徒に見立て、インストラクターから見て特に気になった部分や、参加者がやり直したい部分を修正して、再度デモレッスンを披露する、という流れだ。

本当の生徒の前で独自のレッスンに挑戦



 最初にデモレッスンを行った松下友紀さんは、税理士事務所勤務の女性だ。ニュージーランドとオーストラリアに3年ほど留学した経験を生かし「What’s your name?」「Where are you from?」など初歩的な英会話を用いた自己紹介を取り入れ、和やかなレッスンを披露した。

留学経験を生かし初歩的な英会話のレッスンを披露する松下さん
留学経験を生かし初歩的な英会話のレッスンを披露する松下さん

 次にデモレッスンを行った星名さんは「使える英語で英文法を楽しく学ぼう」と題し、現在完了形と過去完了形の違いについて解説した。生徒への対応、褒め方が自然で、インストラクターからの評価も高かった。生徒が「I have been Osaka.」と間違えた際に(正しくは、I have been to Osaka.)、誤りを指摘しなかった点をインストラクターが言及。「直接間違いを指摘されると快く感じない生徒もいるので、講師が正しい用法と誤った用法を口にすることで、生徒さんに気づかせるという手もある」という、経験豊富なインストラクターならではのアドバイスには星名さんも納得のようすだった。

「使える英語で英文法を楽しく学ぼう」と題したレッスンを披露する星名さん
「使える英語で英文法を楽しく学ぼう」と題したレッスンを披露する星名さん

 最後にデモレッスンを行ったのは、仕事で英語を使うことが多いという外資系企業勤務の岡崎弘樹さん。すでに英語講師の経験もあるが、多様なニーズに応えられるレッスンを行いたい、プレゼンスキルを向上させたい、と考えから参加したという。海外での生活経験はほとんどないなか英語力を磨いた自らの学習法を紹介し、アメリカの国営放送「Voice Of America」の放送原稿を題材に、ネイティブによる音声も用いてデモレッスンを実施した。インストラクターからは「英文を読む際、『ここは簡単』などと講師の主観で、英語のレベルを判断しないように」というアドバイスがあり、真剣に耳を傾けていた。

仕事で英語を使うことが多いという岡崎さんは、音声を用いたレッスンを披露
仕事で英語を使うことが多いという岡崎さんは、音声を用いたレッスンを披露

「Meister Teacher Training」第4回目



 4回目の「最終評価日」にはこれまでの集大成といえる最終デモレッスンを実施。インストラクターと、同じトレーニングを受講した参加者の前で、3回目のデモレッスンを修正し、練り上げてきたレッスンをもう一度披露し合う。

 1週間後には、POLYGLOTSから合否を知らせるメールが届き、合格者には「Meister Teacher Training」の修了認定証が授与され、POLYGLOTSと独自のクラスを開講する道が開ける。

インストラクターからの「レッスンでの注意点」の説明をうける参加者の皆さん
インストラクターからの「レッスンでの注意点」の説明をうける参加者の皆さん

英語講師養成トレーニングから得られたものとは



 「Meister Teacher Training」4回を終えた参加者に感想と今後の計画、目標を聞いた。発表の機会を得ることができたこと、意欲的な参加者との交流ができたことが良かったという岡崎さんは、「これからは、英語学習の単純さ、本質、継続する努力の必要性を説くような王道レッスンを行いたい。学習の観点で見ると、レッスンとはあくまで補助的で、やる気になる、気づきがある、ということが大切なので、それに寄与する最適な形を探りたい」と、自信をもった表情で語った。

 英語のティーチングのスキルがまったくなかったという星名さんは「基本的なことからしっかり教えていただけた。CA受験生のためのTOEICの学習アドバイスなども聞けたことで役に立つ経験をさせていただいた」と語った。「初心者の方にもわかりやすく楽しい文法の授業、CA受験生や外資系へ転職したい方のためのTOEIC講座、をコーチングの要素を取り入れ、マインド面からもサポートしていけるようなレッスンをしていけたらいいなと思っています!」と今後の目標を笑顔で答えた。

左から参加者の星名さん、松下さん、岡崎さん、インストラクターのセレンさん
左から参加者の星名さん、松下さん、岡崎さん、インストラクターのセレンさん

 全4回の英語講師養成トレーニング「Meister Teacher Training」で得られるものは技術と認定証だけではなく、自分の力を試して実感できたことで得られる「発見」と「自信」ではないだろうか。働き方改革、英語教育改革が進む日本で、英語講師が活躍できる場はこれからもっと広がっていきそうだ。

「Meister Teacher Training」第2期 開催日程


会場:六本木 TheP@rk
日程:
11月26日(日)10:00~13:00
12月3日(日)10:00~13:00
12月17日(日)10:00~13:00
12月24日(日)10:00~ 13:00

「Meister Teacher Training」第2期 お申し込みはこちら


「POLYGLOTS Teacher」とは?

《大倉恭弘》

大倉恭弘

大阪生まれ。美大卒、デザイナー出身のコピーライター。教育、ICT、スポーツなど幅広い分野のインタビュー取材に携わる。プログラミング、コーディングをこなし、4コマ漫画の連載も。企画・編集協力に「ナニワなんでもタイガース」他。趣味はウクレレ、Sonic Piを用いた楽曲制作、スケッチ、GIFアニメ制作。

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