放課後児童クラブ(学童保育)は、小学校の余裕教室や児童館などで、共働き家庭などの小学生に放課後の適切な遊びや生活の場を提供する事業。平成29年12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージ」に基づき、「放課後子ども総合プラン」に掲げる放課後児童クラブの約30万人分の新たな受け皿の確保を1年前倒し、平成30年度(2018年度)末までに達成することを目指す。
放課後児童クラブを利用できなかった児童数(待機児童数)は1万7,170人。学年別の待機児童数は、「1年生」2,976人、「2年生」2,252人、「3年生」4,237人、「4年生」4,928人、「5年生」2,077人、「6年生」700人。前年の待機児童数と比べると、小学1~3年生は492人減少した一方で、小学4~6年生は459人増加した。
都道府県別(政令指定都市・中核都市を含む)の待機児童数は、東京都(3,600人)がもっとも多く、ついで埼玉県(1,691人)、千葉県(1,177人)、静岡県(1,029人)となっている。
クラブ数は前年より954か所増の2万4,573か所。設置・運営主体は、「公立民営」45.5%がもっとも多く、「公立公営」35.3%、「民立民営」19.3%だった。設置場所をみると、「学校の余裕教室」が7,231か所、「学校敷地内の専用施設」が6,040か所となっており、半数以上が学校内に設置されている。
平日の終了時刻では、「18:31~19:00」1万1,713か所がもっとも多く、そのほか「17:01~18:00」5,501か所、「18:01~18:30」5,491か所。「19:01以降」のクラブも全体の7.2%にあたる1,757か所あり、全体の54.9%が18時半を超えて開所していた。