【夏休み2025】環境省、肉眼やデジカメで「夏の星空観察」

 環境省は2025年7月7日、2025年度「夏の星空観察」について発表した。星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めてもらおうと、8月14日から天の川観察シートによる肉眼観察、デジタルカメラによる夜空の明るさ調査を予定しており、参加を呼びかけている。

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肉眼観察シート「天の川観察シート」
肉眼観察シート「天の川観察シート」 全 5 枚 拡大写真

 環境省は2025年7月7日、2025年度「夏の星空観察」について発表した。星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めてもらおうと、8月14日から天の川観察シートによる肉眼観察、デジタルカメラによる夜空の明るさ調査を予定しており、参加を呼びかけている。

 環境省では、星空観察を通じて光害や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深め、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)に活用してもらおうと、2018年度から星空公団と共同で夏と冬の2回、星空観察を推進している。

 星空の観察方法は、「肉眼による観察」と「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」の2種類。「肉眼による観察」は、「天の川観察シートによる観察」を8月14日から27日、「Globe at Nightへの参加によるヘルクレス座またははくちょう座周辺の星の観察」を8月15日から24日に実施する。時間はいずれも日没後1時間半から。事前の申込みは不要。

 「天の川観察シートによる観察」では、Webサイトからダウンロードできる「肉眼観察シート」の「天の川観察シート」を用いて、高度の異なる天の川の3部分(はくちょう座、たて座、いて座付近)を観察する。

 「Globe at Night」は、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センター(NOIRLab)の主催、ダークスカイ・インターナショナルの協力で行われている国際的な取組み。星空の見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察し、結果をダークスカイ・インターナショナルのWebサイトに報告することで、世界中にデータが共有され、星座がはっきり見える場所が明らかになる。今回の夏の観察では、ヘラクレス座またははくちょう座周辺を観察する。

 一方、「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」の期間は、8月14日から27日まで(データ報告は9月17日まで)。時間は、日没後1時間半~3時間半の2時間。たとえば、日没が午後5時の場合は、午後6時半から8時半が観察時間となる。

 デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行う。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」。

 「継続観察登録地点の調査」と「継続観察登録地点以外の調査」があり、継続観察登録地点の新規登録は現在、登録数が少ない都道府県(山形県、石川県、大阪府、奈良県、徳島県、香川県、佐賀県、長崎県)に限り受け付けている(事前登録)。

 「継続観察登録地点以外の調査」では、2024年度までの調査で正しく分析されたカメラ機種に限り、報告サイトに投稿された撮影データを自動解析し、速報値を算出して投稿後に即時表示する。新規に観察する場合であっても(継続観察登録地点で新規登録を募集していない都道府県を含む)、速報値での算出とはなるが、撮影データは投稿できる。

 観察シートや詳細情報は、環境省Webサイトで提供している。このほか、星空観察情報サイト「星空を見よう」、星空公団による「デジカメ星空診断」、ダークスカイ・ジャパンのWebサイトなどでも詳しい情報が確認できる。

《奥山直美》

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