京急と富士通、まちなか見守りサービスの実証試験

 京浜急行電鉄と富士通は2018年1月25日から2月28日まで、IoT技術を活用したまちなか見守りサービスの実証試験を神奈川県横浜市金沢区富岡・能見台エリアで行う。IoTを活用し、子どもから高齢者まで安心して暮らせる環境を提供する。

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まちなか見守りサービス実証試験の概要
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 京浜急行電鉄と富士通は2018年1月25日から2月28日まで、IoT技術を活用したまちなか見守りサービスの実証試験を神奈川県横浜市金沢区富岡・能見台エリアで行う。IoTを活用し、子どもから高齢者まで安心して暮らせる環境を提供する。

 高齢化が進む日本では、2035年には3人に1人が高齢者となり、一人暮らしをする高齢者の割合も4割近くに達することが予測されている。そこで、京急電鉄は住生活支援事業強化の一環として、まちなか見守りサービスの事業化を視野に入れ、富士通と共同で実証試験を実施する。

 IoT技術を活用したまちなか見守りサービスの実証試験は、地域住民から募った20名を見守り対象とし、その家族などが見守りアプリをインストールしたスマートフォンから見守り対象者の位置情報を確認する。

 小型のビーコン端末を携帯した見守り対象者が、京急富岡駅や能見台駅、京急ストア富岡店、京急ストア能見台店の4施設に設置されたビーコン信号受信用の定点レシーバーに近づくと、家族などが持つ特定のスマートフォンに見守り対象者の位置情報と受信した時刻がプッシュ通知される。

 また、見守りアプリをインストールしたスマートフォンがビーコン信号を受信するレシーバーとして機能することを生かし、路線バスを使った実証試験も行う。これらの実証試験により、まちなか見守りサービスの有効性を検証する。

 京急電鉄は、子どもから高齢者まで安心して暮らすことができる住みやすいまちづくりを目指す。今回得られる検証結果をもとに、まちなか見守りサービスの有効性向上と他の地域を含めた本格的なサービス導入を検討していくとしている。

《工藤めぐみ》

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