【高校受験2018】千葉県公立入試前期2/13<社会>講評…やや難化、基本的な知識の理解が重要
平成30年度(2018年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月13日(火)、全日制課程128校205学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。
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リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。
◆<社会>講評(京葉学院 提供)
例年通り、大問の数は8題。地理、歴史、公民のあらゆる単元からまんべんなく出題されています。全体の難度はやや高くなりましたが、教科書に書かれている基本的なことがらをきちんと覚えておくことが最も重要です。
差がつきやすいのが、記述の問題や資料読み取りの問題、歴史の時代順並べ替えの問題です。記述の問題(4(5)、6(2)、7(2))は12点、資料読み取りの問題(1(4)、3(5)、6(3)A)は8点、時代順並べ替えの問題(5(5))は3点の配点でした。これらの問題への対策が有効にできていたかどうかが、合否を分ける大きな鍵となるでしょう。
1 総合問題
2016年に「日本遺産」に指定された「北総四都市江戸紀行」をテーマとした、3分野の融合問題です。とはいえ、答えを出すのに必要な知識はいずれも教科書にある内容ですので、普段の勉強をしっかりしているかが問われていると言えます。
2 日本地理
例年と同じく日本全図が使われ、7地方区分や都道府県庁所在地名の問題、地形図の問題が出題されました。(2)の気候もよく出されるテーマです。(3)の秋田県で行われる竿燈まつりについての問題や、(4)丸1の地形図に示されている湖の面積を求める問題はやや難しかったと言えます。
3 世界地理
例年と同じく、世界全図にもとづいて出題されました。(1)の緯度・経度や(4)の時差の計算はよく出されるテーマです。(3)は第一次世界大戦の時点で独立国であったアフリカの国としてエチオピアを答えなければならず、やや難しい問題でした。
4 前近代史
古代から1問、中世から3問、近世から1問と、やや中世の比重が重い出題でした。例年通り、政治、社会・経済、文化とあらゆるテーマが出されています。今年は世界史からの出題はありませんでした。(2)の室町幕府の鎌倉府についての問題がやや難しかったと言えます。
5 近・現代史
今年は明治時代からの出題がありませんでした。一方で5問中4問には第二次世界大戦に関連する内容が含まれました。また、5問中4問に世界史の内容が含まれました。(3)の太平洋戦争の開戦時にイギリス領のマレー半島に上陸したことを聞く問題や、(4)のピカソの「ゲルニカ」についての問題のように、やや難しいものも出されました。
6 国民生活と経済・社会
財政や少子高齢化をテーマとして出題されました。全体の中では比較的易しい内容を中心とした問題で、公民分野の勉強をきちんとしてきた人に有利に働いたと思われます。
7 日本の政治制度
国の政治のしくみをテーマとして出題されました。(1)の比例代表選挙における当選者数をドント式で計算しなければならない問題がやや難しかったと言えます。
8 国際社会
貿易をテーマとして出題されました。(1)の「経済連携協定」の略称として「EPA」を答える問題は、誤って「TPP」と書いてしまった人も多いのではないでしょうか。
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このレポートは2018年2月13日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。
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協力:京葉学院
《編集部》
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