大学入試改革、7割以上の保護者「不安」
大学入試改革について「知っている」という保護者が9割にのぼることが2018年4月10日、栄光の調査結果からわかった。大学入学共通テストの英語への民間資格・検定試験活用も知っている保護者は8割以上だった。一方、大学入試改革に不安を感じている保護者も7割を超えた。
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
「大学入試改革に関する意識調査」は、栄光ゼミナールを運営する栄光が2018年3月7日~21日、高校受験を検討している新小学6年生~新高校1年生の子どもを持つ保護者(栄光モニター会員)を対象にインターネットで実施。421人から回答を得た。
2020年度から始まる大学入試改革については、92.9%が「知っている」と回答。「センター試験に代わり大学入学共通テストが実施される」など、大学入学共通テストに関する3項目についても「知っている」は7割を超え、大学入試改革への関心の高さがうかがえる結果となった。
大学入試の英語について知っていることでは、「大学入学共通テストの英語では、英語4技能を評価する民間の英語資格・検定試験が活用される」がもっとも高く、81.5%に達した。「2020年度からの3年間は、大学入試センターが作成するマークシート式のテストと民間の英語資格・検定試験が併存する」は37.8%、「すでに入試に民間の英語資格・検定試験を評価に活用している大学が増加している」は33.0%だった。
一方、「大学入試が変わることについて不安はあるか」との問いには、新高校1年生の保護者の38.0%が「とても不安」と回答。「どちらかというと不安」も含めると、76.0%が「不安」と答えた。新中学3年生の保護者では「不安」が85.0%にのぼった。
このほか、子どもと大学入試について「話したことがある」と回答した保護者は、子どもの学年が上がるにつれて増え、新高校1年生では92.0%に達した。大学入試が変わることに備えて、「子どもに取り組ませていること、取り組ませたいことがある」という保護者は新高校1年生がもっとも多く、56.0%だった。
具体的には、「英会話教室に通う」「英検を受けさせる」など、英語に関する内容が全学年で多かった。「文章を書く」「新聞の読み込み」などの回答もあったほか、大学入試改革を見据えて「大学付属系の高校に進学させることにした」「私立中学校に向けた勉強をしている」などの声も多かった。
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