仕事より「プライベート」優先が8割…新入社員意識調査
日本能率協会が2018年4月12日に発表した2018年度「新入社員意識調査」によると、仕事よりプライベートを優先したいとする新入社員が8割近くにのぼることが明らかになった。過去2回の調査と比較すると、プライベートを優先する志向はより高まっている。
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2018年度「新入社員意識調査」は、日本能率協会の新入社員向け公開教育セミナー参加者を対象に実施し、352人の有効回答を得た。調査期間は2018年3月29日~2018年4月6日。2014年度以来、4年ぶりに実施した。
人工知能(AI)やロボット技術の発展による「デジタル革命」時代の到来を背景に、5年後の日本のビジネス環境がどうなっているかを聞いたところ、「新しいビジネスが次々生まれ、日本の競争力が高まると思う」が47.4%ともっとも多く、「現在のビジネスが通用しなくなり、日本の競争力が低下すると思う」27.8%を20ポイント近く上回り、日本の競争力についてポジティブに捉えられていることがわかった。
実力・成果主義の職場を望むか、年功主義の職場を望むか聞いたところ、「実力・成果主義」19.0%と「どちらかというと実力・成果主義」46.0%の合わせて65.0%が実力・成果主義の職場を望んでいる。2012年と2014年の過去2回の調査と比較すると、実力・成果主義志向はより高まっている。
プライベートを優先したいか、仕事を優先したいか聞いたところ、「プライベート」24.1%と「どちらかというとプライベート」51.7%の合わせて75.8%の新入社員が仕事よりプライベートを優先したいと回答した。2012年と2014年の過去2回の調査と比較すると、プライベートを優先する志向はより高まっている。
調査結果を受けて、日本能率協会KAIKA研究所の近田高志所長は、「『プライベートを優先したい』という比率が、前回2014年度調査よりも高まって、8割近くにのぼっていることは、これまでの価値観からすると、『いかがなものか』という印象を与えるかもしれません。しかし、『働き方改革』に取り組んでいる企業にとっては、新たな視点をもたらすと捉えることもできます。むしろ、企業として、そのような働く人の価値観の変化に対応していかなければ、今後、人材を獲得していくことが一層難しくなるとも考えられます」と指摘している。
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