さまざまなブースで発見した、今の子どもたちが羨ましくなったものを4つ紹介する。
薬品会社のブースで発見「感染症かるた」
インフルエンザ、手足口病、はしか、ノロウイルス…さまざまな感染症が春夏秋冬、シーズンごとに話題になる。子どものいる家庭は、常に感染症予防に気を使い、手洗いやうがい、換気、消毒などで予防しているだろう。二酸化塩素の力でウィルス・菌を除去する「クレベリン」を開発する大幸薬品のブースには、クレベリンシリーズの紹介や、感染予防についてのパネル展示に加えて、大きな畳に「感染症かるた」が展示されており、通る人たちの目を引いていた。
「手を洗おう」「うがいをしよう」の「理由」を遊びながら知ることができるこの「感染症かるた」。親子で正しい知識を得て、理解を深め、身近な生活のなかで起こる感染症の予防に役立てることができそうだ。
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親子で正しい知識を学べる「感染症かるた」
技術室にVR?おがくずとノコギリだけじゃない最新の技術室事情
親世代にとっての「技術室」とは、ノコギリや彫刻刀などで「手仕事」を身に付けることができて、切りたての木の香りが漂う「作業室」のイメージではないだろうか。日本マイクロシステムのブースでは、学校向けのCADソフトのデモや、3Dプリンタで作られたものの展示だけでなく、自分のつくった3Dモデルを、実際の家の中に配置してVRで楽しめるコーナーも。VRで体感しながら想像力を掻き立てられていく生徒たち。そんな生徒たちが学ぶ技術室からは、新しい「ものづくり」のアイデアも広がっていきそうだ。

VRのある技術室で広がる想像力
リコーダー練習の「音」の悩みを解決したかった…ママの切実な願い
親世代も経験がある縦笛、リコーダーの練習時の音量の悩みを解決する小さなアイテムをコトリ楽器のブースで発見。「夜は近所迷惑?」「何度も同じ曲を聞いているのも辛い…」など、「音」が気になった経験があるのでは。子どもだって夜に練習はしたくなくても習い事で遅くなり、夜しか練習時間を取れないこともある。上手になってから聞かせたいけれど、練習しなければ上手にならない…という気持ちもあるだろう。
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リコーダーの練習を音量を気にせずさせてあげたい…ママのアイデアから生まれたお悩み解決アイテム「ディム・ディムスクール」
そんな「音」のストレスを軽減する「ディム・ディムスクール」というアイテムは、フワフワのスポンジを可愛いデザインの布でカバーし、特製の金具でリコーダー本体に取り付けると、くるっと回すだけで音量調節ができる。親子揃って楽器が大好きというママ開発者のアイデアで生まれた「ディム・ディムスクール」は、現在はネットで販売中。リコーダーを注文する用紙に紹介されていれば、注目する保護者は多いのではないだろうか。
【動画】こんなに音が小さくなる↓
黒板アートのライブドローイングに思わず足を止める
卒業シーズンにSNSで話題になる黒板アート。黒板いっぱいに描かれた超大作は、消える運命を持つはかなさと、去り行く卒業生たちが学び舎に残す思いが伝わり、その画力とともに胸を熱くさせる。黒板やホワイトボードのメーカーである日学は「Face to Face 書けば伝わる、共感する。」をイメージフレーズに掲げ「日学・黒板アート甲子園」を企画立案。高校生からの応募作品をWebサイトで公開しており、書籍化も決定したという。日学のブースでは、武蔵野美術大学の学生がライブドローイングを実演。ビジネスマンも足を止めて見入っていた。
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卒業シーズンの新・風物詩「黒板アート」を実演
展示されている教育教材から垣間見た子どもたちの新しい学びの形は「この時代に勉強したかった」という気持ちにさせる。「こんな勉強したかった」「こんなものがあったらよかった」という大人たちの想いから生まれた学びが、訪れる教育者たちの目に留まる。そして、新しい学びが子どもたちの教室へ届いていくのだ。