ここでは、声の振動でプロペラが回る「声こぷたー」の作り方をご紹介。自由研究テーマ選定の参考にしていただきたい。
声こぷたーをつくろう
テーマ【おとの性質(中学1年生)】 工作
対象学年:1~6年生 むずかしさ:★ 所要時間:10分
音の正体は振動だよ。声がつくりだす振動で、プロペラをまわしてみよう。よくまわる声の高さを見つけるのが実験成功のカギだ!
用意するもの

紙コップ つまようじ 牛乳パックなどの厚紙 ビーズ 画びょう セロハンテープ
声こぷたーのつくりかた

厚紙1cm×4cmに切り、中心に画びょうで小さな穴をあける(穴の大きさはつまようじの先が少し入るくらい)。

紙コップの底のふちの部分に、画びょうで穴をあける。

2であけた穴につまようじを通して、テープでとめる。つまようじの端は、コップのまん中くらい。

つまようじの先に、1のプロペラをのせる(プロペラはつまようじに強くはめないこと)。ビーズをはめて、プロペラがはずれないようにすれば完成。

紙コップを両手でしっかりと持ち、大きな声を出してプロペラを回転させる。振動しやすい音の高さがあるので、よく回転する音を探そう(高い音が回転しやすい)。紙コップを下にかたむけて、プロペラを正面に向けると回転しやすくなるよ(この写真では、つまようじとプロペラのかわりに、金属のシャフトと大きめのスパンコールを使っているよ)。
工作でサイエンス
音の正体は振動で、空気などを伝わります。声を出すとのどが振動して、口のまわりの空気を振動させます。空気の振動は紙コップの底を振動させ、つまようじへと伝わり、それがプロペラの回転になるのです。
音は、ものがはやく振動することで出ます。動物はもちろん、スズムシなどの昆虫にも音を利用して生活しているものがいます。
私たちは音の振動を、めがねなどの洗じょうでも利用しています。
発表のしかた
「大きな声を出しますので、おどろかないでください」といってはじめるとよい。
発行:永岡書店
<著者プロフィール:NPO法人 ガリレオ工房>
教師を中心にジャーナリスト、研究者、学生などで構成する科学実験の研究・開発グループ。そのユニークで独創的なアイデアや方法は、各界で高い評価を受けている。雑誌・新聞などでの発表のほか、テレビの科学番組にも企画協力している。また、全国各地での実験教室やサイエンスショーも手がけている。2002年に吉川英治文化賞受賞。同年NPO法人として認可される。