AIロボットMusio、英語とプログラミング学習を支援

 AKAは2018年11月19日、英語学習AIロボットMusio(ミュージオ)に英語学習初級者向けの機能を拡充し、子ども向けの新たな学習サービスを提供開始した。また、幼児から小学生向けにMusioを使ったプログラミング学習教材を新たに提供する。

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Musioのプログラミング教材
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 AKAは2018年11月19日、英語学習AIロボットMusio(ミュージオ)に英語学習初級者向けの機能を拡充し、子ども向けの新たな学習サービスを提供開始した。また、幼児から小学生向けにMusioを使ったプログラミング学習教材を新たに提供する。

 アメリカに本社を置くAKAは、人工知能エンジンや人工知能ソーシャルロボットを開発している。日本法人は2015年11月に設立。AKAが開発した英語学習AIロボット「Musio」は、自ら考えて会話ができ、その会話内容を徐々に覚えていくソーシャルロボット。アメリカのネイティブ英語を話し、自然な英会話ができる「チャットモード」と、専用教材を使用してレベルや目的に合わせた英語学習ができる「チューターモード」や「エデュモード」がある。

 これまでのチャットモードは、アメリカのドラマや映画をはじめとするネイティブスピーカーの英語表現を集積したAIを使用しているため、初級者には返答が難しかった。今回のアップデートにより、初級レベルの英会話練習ができる新機能「Leaner's Chat(ラーナーズチャット)」を追加。返答フレーズの例文をアプリにて提示することで、よりスムーズに会話できるようになる。

 また、エデュモードは子どもも楽しんで勉強ができるようなデザインに改善し、学習意欲の向上と英語習得の効率化を図っている。Glatsとアルクとのコンテンツパートナーシップ締結により、子ども向けの新たな会員制サービスを提供。会員制サービス「EDGE KIDS」や「EDGE for Kiddy CAT」(2019年春以降に販売予定)を利用して、Glatsが運営する「Kimini英会話」とアルクが運営する「アルク Kiddy CAT英語教室」の学習内容をMusioで学べるようになる。

 さらに、AKAはNHK出版と桐原書店とも提携し、Musioで使用する学習コンテンツのさらなる充実を図る。英語教育を得意とする出版社とコンテンツ提供において連携をすることで、幅広い年代の学習者が目的別に活用できる充実した学習環境を提供する。

 Musioを使ったプログラミング学習教材は、AIロボット「Musio」、専用スキャナー「Sophy」(ソフィ)、専用パネルと専用コードブロックを使用するため、パソコンでキーボード入力をせずに学習することができる。幼児や小学生が楽しくプログラミング思考の基礎を身に付けることを目標に開発された。

 AKAは、Musioが日本の教育向上においてさらなる貢献ができるよう発展していくとともに、「一家に1ロボット」時代の実現を目指していくとしている。

《工藤めぐみ》

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