全国体力テストは、国公私立学校の小学5年生と中学2年生が対象。平成30年4~7月、小学校2万121校、中学校1万645校が参加して、実技8種目のテストと運動・生活習慣に関する質問紙調査を行った。
種目別で調査開始以降過去最高値を示したのは、小学校が男女の「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」、女子の「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅とび」。中学校は男子の「長座体前屈」「反復横とび」「50m走」「立ち幅とび」、女子は「握力」「ハンドボール投げ」を除く全種目であった。
生活習慣との関係では、朝食を「毎日食べる」と回答した児童生徒の体力合計点は、「食べない」「食べない日が多い」「食べない日もある」と回答した児童生徒に比べて高かった。「毎日食べる」と「食べない」と回答した児童生徒の体力合計点を比較すると、小学校男子で3.6点、小学校女子で3.3点、中学校男子で3.2点、中学校女子で5.4点の差があった。
テレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコンなどによる映像の視聴時間別に体力合計点をみると、平日1日あたりの映像視聴時間が3時間以上の児童生徒は、全国平均値よりも体力合計点が低かった。また、平日1日あたりの映像視聴時間が少ない児童生徒の方が、体力合計点が高い傾向もみられた。