【高校受験2019】千葉県公立前期<社会>講評…教科書の内容理解が大切

 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。

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【高校受験2019】千葉県公立前期<社会>講評…教科書の内容理解が大切
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 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。予定人員2万2,026人に対し3万7,687人が志願していたところ、2月12日の欠席者は127人。受検者数は3万7,560人で、受検倍率は1.71倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<社会>講評(京葉学院 提供)



 例年通り、大問の数は8題。地理、歴史、公民のあらゆる単元からまんべんなく出題されています。全体の難度はやや易しくなり、教科書に書かれている基本的なことがらをきちんと覚えておくことができたかが問われました。

 差がつきやすいのが、記述の問題や資料読み取りの問題、歴史の時代順並べ替えの問題です。記述の問題(3 (5)、4 (2)、7 (3))は12点、資料読み取りの問題(1 (4)、6 (3))は6点、時代順並べ替えの問題(4 (4))は3点の配点でした。これらの問題への対策が有効にできていたかどうかが、合否を分ける大きな鍵となるでしょう。

1.総合問題



 千葉市にある加曽利貝塚をテーマとした、3分野の融合問題です。答えを出すのに必要な知識はいずれも教科書にある内容ですので、普段の勉強をしっかりしていたかが問われたと言えます。

2.日本地理



 例年と同じく日本全図が使われ、都道府県庁所在地名の問題や地形図の問題が出題されました。 (3)の「ファインセラミックス」などについての問題がやや難しかったといえます。(4)丸1で問われた地形図の断面図も、苦手とする人が多い題材です。

3.世界地理



 例年と同じく、世界全図にもとづいて出題されました。(1)のような緯線・経線の問題はよく使われる題材です。(2)はダイヤモンドの生産量が世界2位の国を選ぶ問題で、やや難しい問題でした。

4.前近代史



 今年の5月には年号(元号)が新しくなります。(5)では、日本で初めての年号(元号)が定められたころの世界のできごとが聞かれました。年号(元号)に関する知識を勉強しておいた人に有利な問題でした。(4)では、徳川吉宗、松平定信、水野忠邦の問題が出ました。よく出題される題材ですので、必ず正解しておきたい問題です。

5.近・現代史



 今年の4月で「平成」が終わります。(5)では、平成元年のできごとが聞かれました。「平成」に関する知識を勉強しておいた人に有利な問題でした。(2)の東郷平八郎、(4)の湯川秀樹のように、やや難しい人物も出題されました。

6.国民生活と経済・社会



  市場の役割をテーマとして出題されました。需要と供給の問題は、高校入試ではとてもよく出される題材です。必ず正しく答えられるようにしておきましょう。

7.日本の政治制度



 日本国憲法をテーマとして出題されました。(3)の記述を含め、今年度の問題の中では比較的易しい問題でした。社会の勉強をきちんとしてきた人に有利に働いたとみられます。

8.国際社会



 発展途上国と新興国をテーマとして出題されました。(1)はアルファベット5字指定で「BRICS」を答える問題です。アルファベット5字のものはほかにも「ASEAN」「NAFTA」「UNHCR」などがありますので、きちんと区別して覚えておく必要があります。 (3)の「南南問題」は、「南北問題」と間違えがちです。気を付けましょう。

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 このレポートは2019年2月12日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院

《編集部》

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