TOEIC L&Rの平均スコア、日本は520点…トップはカナダ

 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2019年6月6日、2018年TOEIC Listening&Reading Testにおける世界の受験者スコアとアンケート結果を発表した。国・地域別平均スコアはカナダの871点がもっとも高く、日本は520点だった。

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TOEIC L&R国別平均スコア(2018年・年間の総受験者数が500名以上の国のみ掲載)
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 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2019年6月6日、2018年TOEIC Listening&Reading Testにおける世界の受験者スコアとアンケート結果を発表した。国・地域別平均スコアはカナダの871点がもっとも高く、日本は520点だった。

 IIBCが発表した「2018年TOEIC Listening&Reading Test(TOEIC L&R)受験者スコアと受験者が回答したアンケート結果」は、TOEIC Programを開発しているEducational Testing Service(ETS)がまとめたもの。

 アンケートは、受験者の学歴や職歴、英語の学習と使用、TOEIC L&R受験経験についての情報を収集する自己記入式調査で、アンケートへの回答から受験者のバックグラウンドやTOEIC L&Rスコアと英語能力の向上に影響する要因がわかるという。ただし、回答者はアジア地域の割合が高く、ほかの地域の結果を正確に反映していない場合がある。また、質問によって回答率が一定ではないため、データに基づいた推論を行う際は注意が必要。

 英語学習でもっとも重要視する英語の技能について、全体の23%が「リスニングとスピーキング」、21%が「4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)すべて」と答えている。

 日常生活において英語を使用する割合はどのくらいかという質問では、全体の43%が「1~10%の割合」と回答。このように回答した受験者が多い国・地域は、46%の「マカオ」「日本」、43%の「香港」「マルティニーク」など。

 TOEIC L&Rの受験経験を尋ねると、全体の71%は受験経験があり、40%は「3回以上」受験していた。国・地域別で受験経験の割合が低いのは、「インド」8%、「カナダ」10%。割合が高いのは、「日本」77%、「韓国」77%となっている。

 国別平均スコアでもっとも高かったのは、「カナダ」871点。ついで「チェコ共和国」812点、「ドイツ」798点、「レバノン」786点など。「日本」の平均スコアは520点だった。地域別の平均スコアは、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米(メキシコを含む)、アジアの順に高いという。

 IIBCのWebサイトでは、詳細なレポートを公開。リスニング・リーディングセクション別の平均スコアや属性別の平均スコアを掲載している。

《黄金崎綾乃》

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