幼保無償化、負担軽減分の用途は「貯蓄」「教育費」

 幼保無償化による負担軽減分は、子どものための「貯蓄・保険料」や「教育費」に使いたいと考える保護者が多いことが2019年10月1日、ベネッセコーポレーションの調査結果からわかった。教育費をかけて子どもに期待することでは、「学びに向かう力」への期待が高かった。

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「幼児教育・保育の無償化」で負担が軽減されたお金はどのように使う予定か
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 幼保無償化による負担軽減分は、子どものための「貯蓄・保険料」や「教育費」に使いたいと考える保護者が多いことが2019年10月1日、ベネッセコーポレーションの調査結果からわかった。教育費をかけて子どもに期待することでは、「学びに向かう力」への期待が高かった。

 「幼児教育・保育の無償化への保護者の意識調査」は、ベネッセコーポレーションが提供する幼児の教育・生活支援ブランド「こどもちゃれんじ」が、10月1日からの幼保無償化を前に2019年9月13日~16日、全国の3~5歳の幼児の保護者1,444人を対象にインターネットで実施した。

 幼児教育・保育の無償化で負担が軽減されたお金の用途については、「子どもの将来のための貯蓄・保険料」が31.0%ともっとも多く、「子どもの教育費など」29.5%が続いた。

 調査対象者のうち、現在習い事をやっていない子どもの保護者を対象に「教育費をかけて子どもに期待することは何か」を質問した結果では、「いろいろなことへ興味関心をもつ」47.4%、「目標を決めて頑張る力」43.2%、「集中して物事に取り組む力」43.1%など、「学びに向かう力」に関連する項目が高い傾向にあった。このほか、「基礎的な体力や運動能力」47.2%、「身体を動かす楽しさを感じること」43.5%なども多かった。

 調査結果について、ベネッセ教育総合研究所学び・生活研究室の高岡純子室長は「1995年から2015年にかけて行ったベネッセ教育総合研究所の調査では、子ども1人あたりの家庭での教育費は減少傾向にありましたが、今回のベネッセ調査の結果からは、子どもの教育をより充実させていきたいという保護者の意識がうかがえ」たと分析している。

《奥山直美》

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