「しぶんぎ座流星群」が極大に…見頃は1/5未明から明け方

 2020年最初の天体ショーとなる「しぶんぎ座流星群」が今日(2020年1月4日)、活動のピークを迎える。極大時刻は4日午後5時ごろ、見頃は5日未明から明け方の予想となっている。

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しぶんぎ座流星群と放射点
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 2020年最初の天体ショーとなる「しぶんぎ座流星群」が今日(2020年1月4日)、活動のピークを迎える。極大時刻は4日午後5時ごろ、見頃は5日未明から明け方の予想となっている。

 三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」。国立天文台によると、毎年安定して多くの流星が出現するペルセウス座流星群やふたご座流星群と比較し、しぶんぎ座流星群は流星群に属する流星の数が多くなる期間が短く、流星の出現数は年によって変化することで有名だという。

 今回のしぶんぎ座流星群の日本における観測条件は、月明かりの影響はなく「まずまず」。極大は1月4日午後5時ごろと予想されているものの、夜半前は放射点の高度が低いため観察には適さない。日本での観察に適した時間帯は5日の夜明け前の2~3時間。放射点は北斗七星のやや左下で、りゅう座とうしかい座の境界付近にある。空の暗い場所では1時間あたり最大20個程度観測できるのではないかと予想されている。

 「しぶんぎ座」という星座は現在では存在していない。かつてこのあたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」という星座が設定されていたことから、この名前がついているという。

 なお、見頃となる1月5日の天気については、気象庁が2020年1月3日11時に発表した全国主要地点の週間天気予報によると、鹿児島は晴れ、釧路、東京、宇都宮、名古屋、大阪、広島、高知、那覇、石垣は晴れ時々または一時曇りとなっており、これらの地域では期待ができそうだ。

 目が屋外の暗さに慣れるまである程度の時間を要するため、最低でも15分ほどは観察を続けると良い。また、寒い季節・時間帯でもあるため、観察の際は寒さ対策をしっかりしたうえで、事故にあわないように十分注意し、マナーを守って観察をしてほしい

《鶴田雅美》

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