新型コロナ対策、イベント開催について厚労省メッセージ
厚生労働省は2020年2月20日、新型コロナウイルス感染症の対策として、「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」をWebサイトに掲載した。感染の拡大を防ぐためには今が重要な時期であり、国民や事業主に向けて協力を求めている。
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厚生労働省は最新の感染の発生状況を踏まえ、たとえば屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが感染のリスクを高めるとみている。メッセージでは、イベントなどの主催者に対して、感染拡大の防止という観点から、感染の広がりや会場の状況などを踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請した。ただし、開催について、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではないという。
開催にあたっては、参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置、風邪のような症状のある人には参加をしないよう依頼をするなど、感染機会を減らすための工夫や拡大防止に向けた対策の準備をするよう求めている。
国民に対しては、風邪のような症状がある場合は学校や仕事を休み、外出を控えるとともに、手洗いや咳エチケットの徹底など、感染拡大防止につながる行動をとるよう協力を呼びかけている。特に高齢者や基礎疾患を持っている人については、人込みの多いところはできれば避けるなど、感染予防に注意すること。
また、そのためには、学校や企業、社会全体における理解に加え、生徒や従業員が休みやすい環境整備が大切であり、関係者に協力を求めた。テレワークや時差通勤も有効な手段としている。
なお、厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜対応を見直す考え。厚生労働省Webサイトでは、国内の最新状況、新型コロナウイルスに関するQ&A、電話相談窓口に関する情報などを提供している。2月20日正午時点の国内の状況をみると、PCR検査を合計1,432人に実施し、70例の患者と14例の無症状病原体保有者が確認されているという。
《黄金崎綾乃》
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