<理科>講評(SAPIX中学部 提供)
文章を読み解く問題が増加し、難化。
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【1】小問集合(物理、化学、生物、地学)
内容は例年通り、物理、化学、生物、地学の4分野から基本的な知識を確認する問題で、設問数は7問から5問に減少しました。ミスを避けたい出題でした。
【2】小問集合(物理、化学、生物、地学)
例年通り、レポートを読んで、その内容に関する設問に答える形式でした。近年、レポートの内容とあまり関係なく正解できる問題が続いていましたが、2020年は文章の内容を理解したうえで考察する設問が目立ちました。
【3】天体(地学)
太陽の動きや高度に関する問題で、一部、東京都立校の入試としてはやや難度が高い設問が見られました。天体の単元では、2014年にもやや難度が高い出題が見られました。基本事項に対する理解の深さとともに、さまざまな問題に取り組んだ経験によって得点差がついたと考えられます。
【4】人体(生物)
消化酵素に関する問題で、2013年に東京都立校で出された問題と観点が似ていて、解いたことがあった受検生は対処しやすかったことでしょう。大問3に続いて記述問題が出され、記述問題の数や記述の長さは2015年以前の水準に戻りました。
【5】物質の特徴、イオン(化学)
物質の特徴とイオンに関する知識問題と、溶解度の計算問題でした。比較的取り組みやすく、ミスを最小限にとどめたい内容でした。
【6】電流(物理)
電流による発熱に関する問題で、実験結果から必要な情報を抽出しつつ、注意深く解き進める必要がありました。
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このレポートは、令和2年2月22日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
協力:SAPIX中学部