<社会>講評(SAPIX中学部 提供)
高難度の問題が点在。昨年同様にあなどれないレベル。
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【1】小問集合
地理分野は写真と地形図の組み合わせを判断するもの、歴史分野は文化財の説明文からその所在地を地図上で特定するもの、公民分野は説明文と用語の組み合わせを判断するものが出題されました。いずれも例年通りの傾向でした。
【2】世界地理
説明文と統計資料を検討して解く傾向は例年通りでした。アメリカ合衆国の都市を選ぶ問題は、与えられた文から都市を特定したうえで、その都市の気温と降水量のグラフを選ぶもので、解答となる都市以外のグラフも比較・検討しなければならない難度の高いものでした。
【3】日本地理
地形図の問題は標高や実際の距離の算出など、過去の東京都立校の入試問題ではあまり出題されてこなかった点が問われましたが、標準的な知識で対応できるものでした。
【4】歴史
2018年にも出された史料を読み取って答える問題が出されました。特定の元号と結びついた出来事が、江戸時代のいつ頃起こったことなのかを正確に理解していなければならない難度の高い問題でした。
【5】公民
日本の内閣とアメリカの大統領の権限について、その違いを答える問題は、時事に関心を持ち、教科書の内容を深く掘り下げて学習しなければ得点できない、難度の高い問題でした。
【6】総合
第二次世界大戦後の国際社会について、例年の傾向を踏襲した出題でした。問題文やそれぞれの選択肢を注意深く読み取り、キーワードを抜粋して国名や年代を判断していければ解答できるものでした。
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このレポートは、令和2年2月22日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
協力:SAPIX中学部