【高校受験2020】千葉県公立入試後期3/2<理科>講評…基本的な問題が多いが、思考力を問う難度の高い問題も

 令和2年3月2日(月)、令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

教育・受験 中学生
2020年度 千葉県公立高校後期<理科>問題・解答速報
2020年度 千葉県公立高校後期<理科>問題・解答速報 全 1 枚 拡大写真
 令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が令和2年3月2日(月)に実施された。千葉県公立高校入学者選抜のうち、後期選抜は2月25日に出願、2月26日から27日正午まで志願または希望の変更を受け付けた。後期選抜などの募集人員1万1,351人に対し、志願者数は1万4,740人、志願倍率は1.30倍となった。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、後期選抜学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評(京葉学院 提供)



 昨年の後期と同様、大問で8題出題されました。物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。全体的には基本的な問題が多いですが、思考力を問う問題や難度の高い計算問題も出題されており、さらに回答数も増えていますので、難易度は昨年並みと思われます。

1.地層と堆積岩(地学)


 「岩石・化石」に関する問題でした。問われた知識は基本的なものでしたが、(3)は図の情報を整理し、適切なものを判断する思考力が必要な問題でした。

2.化学変化(化学)


 「炭酸水素ナトリウムの分解」に関する問題でした。実験の操作や結果に関する基本的な知識を問うもので、難しい問題ではありませんでした。

3.消化(生物)


 「だ液のはたらき」に関する問題でした。基本的な知識を問う内容で、どの小問も難しいものではありませんでした。(4)は、だ液だけでなく、胃液、すい液についても問われましたが、教科書の学習で対応できる内容でした。

4.運動(物理)


 「運動」に関する問題でした。小問はどれも基本的な内容でしたが、(3)は条件にあうものを正確に選び、単位にも気をつけなければなりませんでした。

5.生物どうしのつながり(生物)


 「食物連鎖」に関する問題でした。この単元に関する基本的な内容よりも、「外来種」や「生物濃縮」などの、人間の活動の影響で起こる例外的な事例を扱った内容で、教科書の細かい知識が問われました。また、(3)(b)の計算問題は、問題を正確に読みとることと、生物濃縮について理解していることが必要で、難度の高い問題でした。

6.物質の性質・密度(化学)


 「金属やプラスチックの性質」に関する問題でした。各小問は、物質の性質を問う基本的な問題でしたが、問題文と表の正確な読みとりや計算が必要な問題もあり、ていねいに解答したい問題でした。

7.天気の変化(地学)


 「海陸風」と「日本の気象」に関する問題でした。どの小問も教科書の基礎的な内容で、(4)の記述問題をふくめて、すべて正解したい問題でした。

8.音の性質(物理)


 「音の性質」に関する問題でした。(3)の計算問題は難しい問題ではありませんでしたが、(4)の音源の位置を特定する問題は、与えられた条件に基づき距離を計算し、その条件にあうように位置を決めなくてならず、難度の高い問題でした。

--
 このレポートは令和2年3月2日(月)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集