厚労省、休校に伴う保護者への補償申請を開始

 厚生労働省は2020年3月18日から、新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金・支援金の申請受付を開始した。休校で子どもの世話のため、仕事ができなくなった個人事業主(フリーランス)の支援として1日あたり4,100円の補償を行う。申請は6月30日まで。

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小学校休業等対応支援金のリーフレット
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 厚生労働省は2020年3月18日から、新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金・支援金の申請受付を開始した。休校で子どもの世話のため、仕事ができなくなった個人事業主(フリーランス)への支援として1日あたり4,100円の補償を行う。申請は6月30日まで。

 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症に係る小学校などの臨時休業などにより、仕事を休まざるをえなくなった保護者を支援するため、正規雇用・非正規雇用を問わない助成金制度と個人で業務委託契約などで仕事をしている人向けの支援金制度を創設した。

 支援金制度では、2020年2月27日から3月31日の間において就業できなかった日について1日あたり4,100円(定額)を支給する。春休みなど、小学校などが開校する予定のなかった日を除く。申請対象者は、親権者、未成年後見人、里親、祖父母、子どもを監護する人、または子どもの世話を一時的に補助する親族。

 支援要件として、個人で就業する予定であった場合や業務委託契約などに基づく業務遂行などに対して報酬が支払われており、発注者から一定の指定を受けているなどの場合。支給要件、申請などの手続きの問い合わせ先は「学校等休業助成金・支援金等相談コールセンター(0120-60-3999)」。申請書の提出は「学校等休業助成金・支援金受付センター」に郵送する。申請書は厚生労働省のWebサイトからダウンロードできる。

 事業主向けの助成金についても3月18日から申請が始まった。休校によって保護者である労働者の休職に伴い、所得の減少に対応するため、正規雇用・非正規雇用を問わず、労働基準法の年次有給休暇とは別途、有給休暇を取得させた企業に助成金を創設。日額8,330円を上限に助成金を支給する。申請期間は6月30日まで。

 また、詐欺への注意喚起も行っている。国や委託事業者から、個人情報を電話で問い合わせたり、 支援金の相談について電話などで勧誘することはない。

《田中志実》

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