セーブ・ザ・チルドレン、西日本豪雨の記録集を発表

 子ども支援専門の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、2018年に起こった西日本豪雨の復興支援の一環として、災害時に子どもたちが感じたことや行動したことをまとめた記録集「災害時に子どもたちが果たした役割の記録~2018年西日本豪雨の経験から~」を発表した。

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記録集「災害時に子どもたちが果たした役割の記録~2018年西日本豪雨の経験から~」
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 子ども支援専門の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、2018年に起こった西日本豪雨の復興支援の一環として、災害時に子どもたちが感じたことや行動したことをまとめた記録集「災害時に子どもたちが果たした役割の記録~2018年西日本豪雨の経験から~」を発表した。

 記録集には、岡山・広島・愛媛・兵庫・宮城県の子ども224人と大人36人から寄せられた体験談や、同各県で実施した子ども25人と大人7人へのインタビューが掲載されている。また、防災教育などにおける活用事例、防災や小児科医といった専門家による講評、災害時の子どもの権利・子ども参加の視点からの防災・復興計画への提言も盛り込んだ内容になっている。

 体験談は、西日本豪雨などの災害時に何か活動をした(または、しようと思ったけれどできなかった)岡山県、広島県、愛媛県、ほか全国の小・中・高校生世代の子どもや、子どもたち(小学生未満も可)の行動を見た大人を対象に2019年6月10日~9月10日に募集したもの。

 記録集に掲載されている体験談で愛媛県の40代の人は、子どもが災害に向き合う姿に触れてどう思ったかという問いに対し、「自分のことばかりでまったく余裕がなく、自分がやらなくてはと思っていた。助けてもらえると思ってなかった。すごく心があたたかくなって、家の片付けで助かっただけでなく、私の気持ちも軽くしてもらえた。助けてもらっていいんだと心が脱力できた」と綴っている。

 記録集は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWebサイトからダウンロードできる。冊子の送付希望者は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに問い合わせる。

 セーブ・ザ・チルドレンは、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指して活動する国際NGO。1919年にイギリスで創設され、現在、世界120か国で子ども支援活動を行っている。日本では1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、国内外で活動を展開している。

《木元さくら》

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