そんな中、BenQのアイケアモニター「GW2480T」を試す機会が訪れた。リモートワークと休校期間で自宅にこもりきりで、普段より「画面」を見る機会の多くなっているこの春の、西浜家(仮名、以下同様)のレポートをお届けする。
感じ始めた自分の不調、
気になる子どもの目の健康
私は作業をするには会社支給のノートパソコンを使用しているのだが、最近、自分自身の目の不調を感じている。作業をするときは特に、長時間にわたって細かい文字を目で追い続けることになるのだが、ノートパソコンの画面は小さい。夕方になると目がシバシバしてピント調節がしにくいと感じていたため、何らかの形でのアイケアをするべきだろうと思っている。
息子はといえば、以前から私や妻のスマートフォンやタブレット端末を用いて動画やゲームを楽しんでいて、時間にして1日1~2時間ほど、小さい画面をのぞき込んでいる。それでも、3月までは子どもは保育園に通っていたため自宅にいない時間が多く、画面を見る時間を制限しやすい環境にあった。しかし4月からは小学生。折しも休校措置のため外に遊びに行くのもなかなかに難しい状況にあり、結果的に家の中で画面を見る機会が増加している。なるべくデバイス類を遠くに離して見るように注意はするのだが、気付くとのぞき込むような姿勢で画面を見つめており、視力低下が気になっていた。

BenQのアイケアモニター「GW2480T」の特徴
今回試すことになったBenQのアイケアモニター「GW2480T」には、画面の光の点滅を除去する「フリッカーフリー」、目にダメージを与えるといわれる可視光線「ブルーライト」の軽減のほか、BenQ独自の「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)テクノロジー」が採用されている。
仕事で日常的にパソコンを使用していると忘れがちだが、環境光とディスプレイの光の強度のバランスが目の疲労に大きくかかわっているのだそうだ。たとえば、周囲が明るい場所では、反射によって生じるグレア(まぶしさ)を軽減するために目に負荷がかかるという。反対に薄暗い部屋では、目は明るいディスプレイに焦点を当てるためにより多くのエネルギーを必要とするらしい。
「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)テクノロジー」は、そうした光のバランスを取ってくれるシステム。周囲の照明に合わせ、ディスプレイの輝度を自動で調節し、長時間の使用時にも目にやさしい仕様になっているのだという。なお、今回試したものとは別機種ではあるが、周囲の明るさと色温度を検知し、空間に合わせてディスプレイの輝度と色温度を自動調整してくれる「ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)テクノロジー」が搭載されている機種もあるという。
また、140mmの高さ調節や細かな角度調節のほか、画面を90度回転させて縦長の向きにできるピボット調節、画面を水平回転させるスイーベル調節機能が併用されており、作業しやすい高さ・視聴角度に手軽に調整が可能。加えて画面のカラー調節も赤と緑の2色を調整できる「カラーユニバーサルモード」が採用されているため、多様な色覚をもつ人の誰もがわかりやすいカラーに調節できるのだという。
画面の大きさ=仕事の効率
モニターとデバイスの接続には、HDMI、DisplayPort、D-subの3つの接続ポートが搭載されているため、さまざまなデバイスをケーブル1本で簡単にモニターに接続できる。

次にモニターの高さ調節だ。普段は小さなPC画面をのぞくため、どうしても猫背で前かがみになってしまい、肩や腰にも負担を感じながらの作業となる。

このモニターだと、縦と横で微妙な高さの調整が簡単にできるので、正しい姿勢ができるためか「肩がこらない」と感じた。

フレームが細く、画面のサイズが大きいので、最初は驚くほど、また使い始めたらすぐに「これはもとには戻れないな」と感じるほど、仕事の効率が良くなったのを感じた。画面の大きさ=仕事の効率だと実感。できる作業の幅が広くなった。
また、画面はPCと同じものを表示させることも、マルチディスプレイとしてPCとは別の画像を開くこともできる。

親子の会話も増えた!
一方の息子だが、モニターを利用することで前かがみだった姿勢から、ゆったり楽な姿勢でリラックスして見られるように。画像も、動画モードにするとスマホやタブレット端末で見るよりも画質が良いのがわかる。またモニターのスピーカーのほうが音質が良いので、音楽や声も快適に聞こえる。

それまでは息子が1人、手元にあるスマホなどのデバイス画面をのぞき込んでいるだけだったのが、モニターを利用すると、親も一緒に動画やゲームの画面を見られるため親子の会話が増えた。コミュニケーションが増えたのは正直なところ、想定していなかった効果だった。

実は以前、テレビに繋ごうとケーブルを購入したのだが、大人がテレビを見るためその都度接続したり外したりするのが面倒になり、結局使わなくなっていた。その点、リビング置きしたモニターなら、大人が観たいテレビを見ながら、息子に大きな画面で動画を見せることが可能なのも便利に感じた点だ。
また、アイケア設定はワンタッチで、用途や場所に応じて変更できるのが良い。息子も、「画面が見やすくなった」と言っている。私自身も、仕事で画面を見続けていても目が疲れにくいという実感があり、日ごろ使っていたブルーライトカットのメガネを装着しなくても大丈夫なほどになった。

家族での共用に最適
今回、我が家ではリビングにこのモニターを設置したのだが、家族の皆が使える場所に置くと、使う人が自分の見やすい高さや角度を簡単に調整できるので、家族での共用にとても便利だと感じた。
今回、妻にも使用してもらい感想をたずねてみた。画面の高さの変更が楽な点に驚いたといい、また、「画面の向きを変える可動域が広くていろいろな角度から見られるから、たとえば家事をしながらでも利用できて便利」とのこと。
休校が解除され、子どもの通学が始まると「プログラミング」も授業に導入されるという。デジタルデバイスとの接触時間は今まで以上に増えるだろう。親である私自身の健康のみならず、子どもの目に優しいモニターの有益性を痛感した体験だった。
BenQ「23.8インチ Full HD アイケアモニター GW2480T」
価格:オープン価格
<おもな特徴>
・IPSパネルによる広視野角
・フリッカーフリー、ブルーライト軽減機能搭載・輝度自動調整B.I.機能搭載
・カラーユニバーサルモード、高さ調節/ピボット機能搭載