今回は、そのような場面で活躍しそうな「ネジザウルスGT」をレビュー。頭がつぶれたり錆びついたりして、通常のドライバーでは外せなくなったネジを回すことができる工具の実力をチェックした。
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先端に刻まれた縦方向の溝が特徴
作業工具専門メーカーのエンジニアが販売するネジザウスルは、先端でネジをつかんで回すことのできる工具。一般的なペンチは先端に横方向の溝が刻まれているのに対して、本製品は縦に深い溝が入っていることが特徴。この溝でネジの頭をホールドして回す構造だ。シリーズには複数のラインナップがあり、今回試した「ネジザウルスGT」はネジ頭径3~9.5mmのネジを外すことが可能。トラスネジと呼ばれるネジ頭の低いネジにも対応している。
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ニッパー部分は1.2mmまでの銅線の切断に対応。バネが付いていて先端が自然に開く構造なので、連続の切断作業も効率的に行える。
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全長160mmと手が小さめな人でも難なく扱えるサイズ。重さも130gと比較的軽量なので、長時間作業しても負担は少なそうだ。
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小さなネジもしっかりつかんで回せる
では、実際に作業してみよう。まずは頭径7mm程度のさび付いたネジ。ネジ頭を真上からしっかりつかみ、そのまま回していく。最初に確実につかんでしまえば、あとはそれほど力をかけなくても外すことができた。
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続いて、電子工作の基板を取り付けている頭径5mmのネジでも試してみた。周囲の基板を傷つけないように慎重に作業して、こちらも無事外すことに成功。
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ちなみに今回外すことができなかったのは、ネジ頭が完全に埋まっているタイプの組み立て式家具。また、ペンチの先端を差し込むスペースを確保できないような極端に狭い場所のネジも外すのは難しい。
資源ゴミの分解やビンのフタ開けにも使える
さらに、公式動画で紹介されていた「裏技」も試してみた。ポン酢などの容器でよく見るプラスチック製キャップのついたガラスビンは、資源ゴミに出す際にキャップを外さないといけない自治体も多い。このとき、キャップ部分をネジザウルスでつかんでまっすぐ引き上げると簡単に分解できる。素手で引きはがしたりキッチンばさみで切ったりするのは手間がかかるうえに怪我をするリスクもあるが、この方法だと意外なほどあっさりと外れるので資源ゴミの分解作業がかなり楽になる。
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また、固くて素手では開かないジャムなどのビンのフタを開けるためのツールとしても利用できる。先端が手首側にくるようにネジザウルスを持ち、ビンのフタを挟んで回せばよい。柄の部分全体にしっかり手をかけるようにすると力を入れやすかった。
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今回試した用途のほかに、通常のペンチやニッパーとしても使うことが可能。価格も税別2860円と手頃なので、工具箱に1本入れておくと活躍しそうだ。