過去1か月で46%が「受診控え」コロナ×子ども調査

 過去1か月に医療機関で受診や検診の予定があった人のうち31%、受診したい症状があった人のうち46%が受診を控えた、またはできなかったと回答していたことが、国立成育医療研究センターの調査結果より明らかになった。

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 過去1か月に医療機関で受診や検診の予定があった人のうち31%、受診したい症状があった人のうち46%が受診を控えた、またはできなかったと回答していたことが、国立成育医療研究センターが2020年5月12日に発表した「コロナ×子どもアンケート」中間報告より明らかになった。

 コロナ×子どもアンケートは、2020年4月30日~5月5日の期間、子ども1,292名と保護者3,597名の計4,889名の回答を得た。第1回となる今回のアンケートは、5月31日まで実施予定で、これまでの回答をもとに中間結果としてまとめた。

 子どもたちの困りごとは、1位「お友だちと会えない」76%、2位「学校に行けない」64%、3位「外で遊べない」51%、4位「勉強が心配」、5位「体を動かして遊べない」44%。「お友だちと会えない」と回答した子どものうち、41%は連絡などもできていないという。

 テレビ・スマホ・ゲームなどの時間は、74%が「去年よりもふえた」と回答した。子どもたちが相談したいことは、1位「コロナにかからない方法」46%、2位「学校・勉強のこと」44%、3位「お友だちのこと」27%、4位「自分の体や心のこと」23%、5位「家族のこと」19%。

 一方、保護者に過去1か月の受診状況を聞いたところ、受診や健診の予定があった人のうち31%、受診したい症状があった人のうち46%が、受診を控えた、またはできなかったと回答した。同センターは「必要な受診は控えないで」と呼びかけている。

 保護者が特に知りたいことについて、子どもの学齢別にみると、未就学児は「家でできる遊びや運動」72%、「外出制限」59%、「子どもとの接し方」50%、小学生は「学習支援」75%、「子どものこころの健康」50%、中高生は「学習支援」64%。小中高生の保護者の約7割が学習支援について知りたがっていることが明らかになった。

 アンケートは、5月31日まで回答できる。国立成育医療研究センターは今後、第2回調査は6月中旬に実施予定。

《工藤めぐみ》

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