社長の出身大学1位は日大…上場企業で国立大目立つ

 帝国データバンクは2020年7月27日、「全国社長出身大学分析(2020年)」を公表した。社長の出身大学上位30校では、日本大学がもっとも多く、ついで慶應義塾大学、早稲田大学と続いた。また、上場企業では国立大学出身の社長が目立った。

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社長の出身大学上位30校(2020年時点)
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 帝国データバンクは2020年7月27日、「全国社長出身大学分析(2020年)」を公表した。社長の出身大学上位30校では、日本大学がもっとも多く、ついで慶應義塾大学、早稲田大学と続いた。また、上場企業では国立大学出身の社長が目立った。

 帝国データバンクは、2020年6月時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)から企業(個人、非営利、公益法人等除く)の社長出身大学データを抽出。約27万3,000人の出身大学をランキング形式で集計した。

 社長の出身大学上位30校では、日本大学が2万231人で最多となった。ついで、慶應義塾大学(1万420人)、早稲田大学(9,865人)、明治大学(8,460人)、中央大学(7,298人)となった。2000年時点と比較すると、多くの大学は社長数が減少しているが、近畿大学は10位(5,177人)から6位(6,227人)、東海大学は15位(3,833人)から8位(5,770人)と大きく増加した。そのほか、24位の京都産業大学(2,158人)や25位の愛知学院大学(2,070人)など新たにランキングに入った大学もあった。

 上場企業社長の出身大学では、慶應義塾大学が272人でもっとも多く、前年から8人増となった。ついで早稲田大学(182人)、東京大学(169人)、京都大学(86人)、日本大学(77人)が上位にランクインした。また上位30校のうち、東京大学と京都大学のほか、一橋大学(51人)や大阪大学(45人)、神戸大学(35人)、横浜国立大学・九州大学(26人)、東北大学(25人)、名古屋大学(22人)、北海道大学(17人)、東京工業大学(16人)といった国立大学(計11校)のランクインが目立つ。

 年商規模別に見ると、「10億円未満」と「10億~50億円未満」では日本大学が最多となった。年商50億円以上では慶應義塾大学がトップとなった。また、「100億~500億円未満」では東京大学、「500億円以上」では京都大学がランクインし、年商規模が上がるにつれ国立上位校がランクインする傾向が見られた。

 社長の年代別に見ると、「40歳未満」では慶應義塾大学が最多となり、40代以上では日本大学が最多となった。前年結果と比べると、「40代」の慶應義塾大学と早稲田大学の順位が入れ替わった以外、変動はなかった。

 そのほか、社長の就任経緯別に見ると、経営者を社外から招く「外部招へい」により就任した社長では慶應義塾大学、「出向」では早稲田大学、それ以外は日本大学がもっとも多くなった。「外部招へい」で4 位、「出向」で3位となった東京大学が国立大学で唯一ランクインした。

◆社長の出身大学上位10校
1位 日本大学
2位 慶應義塾大学
3位 早稲田大学
4位 明治大学
5位 中央大学
6位 近畿大学
7位 法政大学
8位 東海大学
9位 同志社大学
10位 関西大学

◆上場企業社長の出身大学上位10校
1位 慶應義塾大学
2位 早稲田大学
3位 東京大学
4位 京都大学
5位 日本大学
6位 中央大学
7位 明治大学
8位 同志社大学
9位 一橋大学
10位 青山学院大学

《田中志実》

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