【英検S-CBT2025】試験日程・会場・検定料まとめ…同一級最大3回まで受験可能に

 2021年度からの4年間で志願者が大きく増加している「英検S-CBT」。2025年度より同一級の申込みが最大3回までに拡大し、新たに「準2級プラス」も導入された。2025年度の英検S-CBTの試験日程や検定料金について紹介する。

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 2021年度から2024年度までの4年間で志願者が大きく増加している「英検S-CBT」。従来型の英検と同等の内容を1日で受験できるコンピュータ形式の試験で、年間を通してほぼ毎週実施されており、英検全体に占めるS-CBTの志願割合は準1級で47%、2級で30%にのぼる。その利便性の高さから高校生や大学受験生を中心に受験機会が広がっている。

 英検S-CBTは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を1日で測定する形式の検定で、問題のレベルや合否基準、CSEスコアなどは従来型英検と同等に設定されている。すべての技能を1日で完結できるため、学校行事や部活動との両立がしやすい点が大きな特徴だ。

 2025年度からは制度が一部改定され、各検定回の期間内で、同一級を最大3回まで申込み可能となった。さらに、従来型と同様に、2025年度6月実施分から「準2級プラス」も新たに導入され、S-CBT方式での受験が可能となっている。

 2025年度の英検S-CBTの実施級や実施エリア、検定料金等についてまとめた。

<目次>
・実施級と受験対象
・実施エリアと実施日
・実施方法
・検定料
・申込方法

実施級と受験対象

 英検S-CBTの実施級は、準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級。1級、4級、5級を受験する場合は、従来型の英検での受験となる。

 各級とも年齢・職業・学歴などは問わず、誰でも受験が可能。ただし、マウスクリックなどの基本的なパソコン操作ができることが条件となる。日本英語検定協会では、11歳未満の年少者が受験する場合は、保護者が英検S-CBT受験規約および英検Webサイト上の受験上の案内や注意事項を確認のうえ、受験が可能かどうかを判断して申込みをしてほしいとしている。

実施エリアと実施日

 受験は全国の試験会場で行われ、2025年度第2回検定の9月実施分は、全国47都道府県、84エリアのテストセンターで実施されている(エリア数は7月4日現在)。実施会場は随時追加されており、2025年11月試験では福島県、福井県、大阪府、兵庫県の4府県で8つのテストセンターを新たに追加。12月試験からは、東京の市ヶ谷テストセンターが追加される。最新の実施エリアについては、英検Webサイト上の試験会場検索にて調べることができる。

 実施日は原則として毎週土日を中心に設定される。一部エリアでは平日にも実施しており、日程や会場は受験者が自ら選択することができる。

 英検S-CBTは、各回ごとに4か月ほどの実施期間を設けており、第1回(4~7月期)、第2回(8~11月期)、第3回(12~3月期)として実施される。各月ごとに申込開始日と試験日が設定されており、10月7日より12月実施分の申込みを受け付けている。申込締切は1週間ごとに設定されており、たとえば、12月1日~7日の試験日はコンビニ支払・郵便局ATMの申込締切が10月24日、クレジットカード支払の申込締切が10月28日となっている。

実施方法

 試験はパソコンを用いて実施され、リスニングやリーディングは画面操作で回答、ライティングは解答用紙に記述する筆記型またはキーボードで解答を入力するタイピング型を選択できる。スピーキングはヘッドセットによる音声吹込み形式で行われる。

 なお、英検S-CBTでも1次試験免除資格を取得することが可能。準1級~3級の1次試験(リーディング、リスニング、ライティング)に合格し、2次試験(スピーキング)を不合格となった場合は、次回以降の英検S-CBT申込時に1次試験免除申請をすることで、スピーキングテストのみで受験することができる。なお、英検(従来型)や英検S-Interviewで取得した1次試験免除資格での申請も可能。

検定料

 2025年度の検定料(税込)は、準1級が10,600円、2級が9,700円、準2級プラスが9,300円、準2級が9,100円、3級が7,800円。1次試験免除者も同額となる。英検(従来型・本会場)の検定料に比べ、若干高めに設定されている。なお、S-CBTは海外会場での受験も可能だが、海外会場の検定料については別途確認が必要。

申込方法

 申込みはすべてインターネットによる個人申込で、先着順で受け付ける。申込時には、顔写真データの提出が必要。申込完了後に受験票が発行される。支払方法はクレジットカード、コンビニ払いなどに対応。

 英検S-CBTは、従来型と出題内容、難易度、採点基準、合否判定がすべて同じく設定されており、大学入試の出願にも従来型と同じく利用が可能。受験機会の拡大や利便性の向上により、今後さらに利用が進むことが見込まれる。従来型の英検とあわせて、自分のスケジュールや目標にあわせた受験計画を立てたい。

《畑山望》

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