楽しく学んで英語を好きになる、Z会通信教育 小学生コース・小学生タブレットコース

 顧客満足度で決定する「イード・アワード2020 子ども英語教材」にて「Z会小学生コース、小学生タブレットコース」が最優秀賞を獲得。その特徴やコロナ禍での取り組み、今後の展望について、Z会 幼小事業本部指導部指導課 英語担当主任 上田雅美氏に聞いた。

教育・受験 小学生
PR
Z会 幼小事業本部指導部指導課 英語担当主任 上田雅美氏
Z会 幼小事業本部指導部指導課 英語担当主任 上田雅美氏 全 7 枚 拡大写真
 新型コロナウイルス感染拡大防止対策として開始された休校措置から子どもたちの学びを継続するための教育サービス、特に遠隔でのコミュニケーションを軸とした「通信教育」に保護者の注目が集まっている。

 顧客満足度で決定する「イード・アワード2020 子ども英語教材」小学生の部において、「Z会通信教育 小学生コース・小学生タブレットコース」が最優秀賞を獲得。同コースの特長やコロナ禍における取組み、今後の展望などについて、Z会 幼小事業本部指導部指導課英語担当主任 上田雅美氏に聞いた。

興味関心に合わせ
ステップアップ



--「イード・アワード2020 子ども英語教材 小学生の部」最優秀賞おめでとうございます。

 この度は、栄えある賞をいただきまして誠にありがとうございます。私ども担当一同、たいへん嬉しく思っております。現在、英語教育の中でも特に幼少期から小学校の英語学習について社会的にも関心が高まり、数多くの英語教材がある中で弊社のものをお選びいただき、また毎月の教材で英語に触れ、英語を好きになって中学校に進学されることに喜びを感じています。

Z会 幼小事業本部指導部指導課 英語担当主任 上田雅美氏
Z会 幼小事業本部指導部指導課 英語担当主任 上田雅美氏

--GIGAスクール構想でデバイスの1人1台環境も進みつつあります。まずは小学生コースの紙による添削指導と、小学生タブレットコースの違いについて教えてください。

 少し前までは、紙かタブレットのいずれかの手段で勉強するという入り口の差だったと思いますが、今はどんな力をつけていきたいかという観点で、そのための手法を選ぶものと考えています。文章を書く力やじっくり答案を練りあげる力をつけたいと考えられる方は紙の教材を選び、タブレットの良さを十分に活用して、デジタル機器を活用する力も身に付けたいと考えられる方は、タブレットを選ぶのではないでしょうか。

 Z会小学生コースは担任指導者による会員ひとりひとりに寄り添った添削指導と、厳選されたハイレベルな教材が魅力です。Z会小学生タブレットコースは、デジタル学習ならではのインタラクティブ性に富んでいます。また、即時採点され、その場で理解度が確認できたり、カレンダーによるスケジュール管理ができたりと、インプット学習からアウトプット学習までお子さまが一人で進めていけるように設計されています。今現在は、紙の「小学生コース」の受講生のほうが多いですが、小学生タブレットコースの受講者は年々増加しています。

--今回最優秀賞を受賞された英語教材の特長を教えてください。

 「小学生コース」と「小学生タブレットコース」では、小学3年生から6年生まで英語を開講してきましたが、今年度から小学生タブレットコース1年生が開講し、もちろん英語も含まれています。加えて幼児コース年中、年長、小学生コースの1、2年生にもデジタル教材の英語が入ったことで、年中から小6まで英語教材が揃ったことになります。

 最大の特長は、各学齢の興味関心に合わせた題材を扱いながら、英語を楽しく学んでいけることです。親しみのある同年代の登場人物や英語の先生と一緒に「身近な生活の中でこんなことが英語で言える」と、英語でコミュニケーションできる楽しさを感じられるように設計しています。学年が上がるにつれて扱う表現の幅を広げながら、徐々にステップアップしていきます。

--今年から小学校では3年生より「外国語活動」が導入され、5年生、6年生から「英語」が教科化されました。受講者の動向や教材制作の取組みに変化はありましたか。

 すでに2018年度から一部の小学校では新学習指導要領が先行実施され、3、4年生の「外国語活動」と5、6年生の「外国語」が導入されていましたので、そこから英語に対する関心が高まってお問合せが増えていました。弊社では、2018年度の先行実施に合わせて5、6年生の英語教材をリニューアル。年々受講者は増えています。

 教材は、学齢に応じた言語活動のあり方を考えて設計しています。たとえば小学3年生なら、その学年に合った世界観やストーリーを採用、単語も3年生が興味のありそうなものも含めながら、3年生が身近な世界の中で表現したいと思うことを伝えられるように教材を組み立てています。

 「外国語活動」では「聞く」「話す」を扱いますが、Z会の教材では4技能をバランスよく伸ばせるように3年生の段階から少しずつ「書く」「読む」の要素も取り入れています。

 教科化された5、6年生では、3、4年生で築いた4技能の素地をもとに、さらに「聞く」「話す」「読む」「書く」の力の幅を広げていきます。「話す」場面でも、お子さん同士の会話だけではなく、自分のことについて少し長めのスピーチをするようになったり、「書く」においてもまとまった文章をお手本として書き写してから、自分についての文章を仕上げるなどの活動を行っていきます。やはり、その学齢の思考や興味・発達段階に合わせる教材の制作が重要だと思うのです。

「話す」「書く」力を高めるための仕掛け



--英語で「話す」ための教材について詳しく教えてください。

 小学校では、英語のシャワーを浴びてインプット量を増やし、アウトプットの経験を積むことが重視されています。そして中学校になると今度はもう少し抽象的な学習もできるようになるので、今まで学んだ表現を再整理した形での学習につながっていきます。

 小学生コース3~6年生の学習で使用する音声ペン「エブリスピーク」は、テキストの中にあるマークをペンでタッチして英語の音声を手軽に何度も聞けるものです。英語の先生による解説も聞くことができるので、お子さまが1人でも、英語をたくさん聞き、理解を深めることができます。

音声ペン「エブリスピーク」と英語のテキスト
音声ペン「エブリスピーク」と英語のテキスト

--小学生タブレットコースではいかがでしょうか。

 タブレットコースでは、生徒が自分の音声を録音して、発音を判定するコーナーを設けています。自分の発音の正しさや流暢さをはかりながら、一定の会話の流れをロールプレイの形で練習できるコンテンツもありますので、実際の会話の流れに近い形で、たくさん練習を重ねることができます。

タブレットコースでは発音判定も可能
タブレットコースでは発音判定も可能

--「エブリスタディEnglishオンラインスピーキング」というサービスが始まりました。どのようなものか教えてください。

 これは、学習した英語を使って実際に外国人講師とコミュニケーションが取れる、という喜びを感じてもらいたいという思いから、今年度から小学生コース6年生英語をご受講の方向けに開始したサービスです。オンライン会議システムを使ってフィリピン人の講師と実際に英語で会話をすることができ、1か月に1回、25分間のレッスンを受けていただくことが可能です。

 これは1か月学習した総まとめとしてオンラインスピーキングを行うもので、学習した表現を自分ごととして実際の場で発話すると、先生が英語で応えてくれます。ですので、学習した英語を使って「伝わった」「答えてくれた」という感動を味わうことで、さらなる英語学習へのモチベーションにつなげることができます。

 現段階では小学生タブレットコースにオンラインスピーキングはついていませんが、先ほど申し上げたデジタル教材でロールプレイなどもふんだんに用意されています。まずは、紙の教材でご提供が難しかった「対話の経験を積む」という部分を、このオンラインスピーキングで実現しました。

--コミュニケーションが主な中学年の「外国語活動」から教科化された5、6年生の英語になると、「書く」機会が増えると思われます。「書く」力を伸ばす取組みをお聞かせください。

 「小学生コース」では3年生でお手本の書き写しが始まり、少しずつ「書く」ことに慣れていきます。教科化が始まった5年生では文章の書き写しから、文章の一部の単語を置き換えながら組み立て直して、最後は自分についてのスピーチを完成できることを目指します。

 添削指導を行う担任指導者は、たとえば、冠詞が抜けたからマイナス1点というような減点評価に主眼を置きません。あくまでも書くモチベーションを上げることを目指し、英語で文章を組み立てられることを評価していく添削指導を行っています。

「小学生コース」の添削課題は「書く」ことを楽しく
「小学生コース」の添削課題は「書く」ことを楽しく

--タブレットではどのように指導されているのでしょうか。

 タブレット上でデジタルペンを使って答えを書いて提出すると、その画像が担任指導者に届きます。小学生コースと同様に指導者による添削指導が入った答案がタブレット上に返却されます。タブレット教材ですが「書く」ことは紙の添削指導と同じです

--保護者の方から「英語教材」についての反響はあるのでしょうか。

 「子どもひとりでも楽しんで進めていけました」というお声をたくさんいただきます。また、今年度から導入したオンラインスピーキングについても「実際に自分で発言して、先生に受け止めてもらえたことがすごく嬉しかった」「隣で見ていた兄弟が興味をもって始めたいと言い出した」という声もありました。

「小学生コース」の英語教材
「小学生コース」の英語教材

休校中の学びを支える取組み



--今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の学校が3月から5月にかけて一斉に休校となりました。この期間の取組みについてお聞かせください。

 2月の下旬には社内で一部教材の無料提供について検討を開始しました。そうしたところ、2月末に全国的に休校の報道があり、準備をして3月2日にオープン。学校での年間の総復習ができなくなると考え、小学3年生以上に関しては国・算・理・社といった主要教科の復習を、2年生以下では国・算の基礎を学習できるものを提供いたしました。

 特に小学校低学年はこの時期、小学校で学ぶとはどういうことかを知り、学校へ行ってみんなとやり取りしながら毎日勉強していく楽しさを積み重ねていきますが、その期間が空白になってしまいました。そこでこうした子どもたちに対し何か手助けできないかと考えたのです。

 外に出かけて体験を積むことができない分、ご自宅でさまざまな体験をしてほしい。また子どもたちの「学びたい、知りたいという気持ち、学ぶ楽しさ」をサポートしたい。そのような思いから最終的には教科の復習の内容のみならず、“思考力”や“判断力”を養う教材やプログラミング教材についても、無料で提供いたしました。

 休校期間のお子さまたちはとても熱心に取り組まれていて、教材を最後までやり通した方の数はとても多くなりました。学びの機会がないことへの不安や学びたい気持ちが伝わってきて、なんとかその気持ちに私たちも応えたいという思いがありました。

--休校の影響による取組みの経験は、今後にどうつながるとお考えでしょうか。

 学びの環境はしばらくもとには戻らない可能性もあると思います。その中で、どのような教材をどのようにご提供するのが良いのか、我々の中での問いかけが必要だと思っています。環境の変化に合った形で、教材を提供していかなければならないと考えています。

 「英語」でいえば、通信環境が整ったからといって、ただ英会話の動画を見れば良いのではありません。コミュニケーションの中から学ぶ部分があるからです。英語の授業で発言も制限される状況にあって、通信教育に何ができるのか。タブレットやオンラインスピーキングのほか、制約の中で新しい環境を活用しながら子どもたちの学びの機会を最大限広げていきたいと考えています。

 通信教育は、環境の変化があってもご提供が可能です。お子さまの学びをサポートするものとしては、とても重要な使命を担っていると実感しています。どんな環境でも常に教材を提供するだけでなく、お子様の学習をきちんとサポートすることで、さらに安心される存在になれればと思っています。

学びたい気持ちに応える教材の開発へ



--今後の展望をお聞かせください。

 小学校高学年の英語は今年から教科化されて、まさに激動の最中にあります。「英語」をどのように評価をつけるのか、学校現場の先生方も模索されていることと思います。そして中学校、高校と上がっていったときに、小学校から英語を学習しているお子さまの英語の学びがどのように変わっていくかも、意識しなくてはなりません。私たちもご提供したものをそのままにすることなく、英語の学び方や内容、学んだ後にどう変わったかをウォッチして、教材をブラッシュアップします。学習を通じて「生きた英語」を自分のものとして、将来的に世界に羽ばたく人材になってほしいと願っています。

 直近では、来年度に小学2年生のタブレットコースが開講予定です。デジタル機器を使った教材ですので、お子さまが、安心とともに、どうすれば好奇心をふくらませて学習できるかを考えながら開発中です。

--英語をもっとやりたいという声に対してはいかがでしょうか。

 英語の取組み具合が、今はお子さまによってかなり異なっていて、もっとやりたいというお声が届く場合は、無学年制の教材をご紹介することもあります。また、外部の検定試験などに挑戦される方も増えており、検定形式の問題への対策なども求められるようになっています。

 そこで、小学生コースとは切り離した形のパック商品として、リスニングに特化して取り組める「英語リスニングドリル」を先日リリースしました。新しい切り口での取組みが可能になると思います。

 これからも、ひとりでも多くのお子さまが英語を好きになれるように、おひとりおひとりの希望にあわせた教材の提供に努めてまいります。

--ありがとうございました。

「イード・アワード2020 子ども英語教材」最優秀賞受賞のトロフィー
「イード・アワード2020 子ども英語教材」最優秀賞受賞のトロフィー

 上田氏が「英語で話したい、もっと英語を知りたいという気持ちが育ち、表現がたくさん蓄えられ、自分の英語を受け止め応えてもらえる。そうした体験を積んでいくことが大切」と話すように、言語を獲得するには、失敗を恐れない学習姿勢がとても重要だと感じた。今後も「Z会小学生コース・小学生タブレットコース 英語教材」に注目したい。

《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

+ 続きを読む

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集