2021年度離島留学生を募集、国交省が募集地域一覧掲載

 国土交通省は2020年8月17日、2021年度(令和3年度)に離島留学生を受け入れる地域の募集状況をWebサイトに掲載した。離島留学希望者向けの説明会や体験入学などを実施している学校リストも公開している。

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2021年度 離島留学募集地域位置図
2021年度 離島留学募集地域位置図 全 3 枚 拡大写真
 国土交通省は2020年8月17日、2021年度(令和3年度)に離島留学生を受け入れる地域の募集状況をWebサイトに掲載した。離島留学希望者向けの説明会や体験入学などを実施している学校リストも公開している。

 島外の小学生や中学生、高校生が豊かな自然環境や多くの文化・伝統などが残っている離島で暮らし、勉学などに励む「離島留学」を実施する学校が近年増加しているという。国土交通省は、離島関係自治体の協力を得て、2021年度の離島留学募集状況(6月1日時点)をとりまとめてWebサイトで公開した。

 一覧では、各地域の取組名、受入学校名、留学生の募集対象地域・対象学年、留学期間、募集時期などを掲載。また、受入体制が「里親型(島の里親のもとから通学)」「合宿型(島の寮などから通学)」「親子型(親子で島に移住して通学)」「孫もどし型(島の祖父母宅から通学)」の4つのどれに該当するのかを確認できる。

 たとえば、三重県鳥羽市の答志島「寝屋子の島留学」では、市立答志小学校と市立答志中学校で全国の小学1年生から中学3年生までの児童・生徒を受け入れる。募集時期は9月から11月を予定。受入体制は「里親型」「親子型」「孫型」のいずれか。答志島には、寝屋親と呼ばれる大人のもとで共同生活を送る「寝屋子制度」という独特の文化があり、離島留学にも取り入れている。答志島の里親、寝屋親、地域全体で見守りや子育て、教育を行うという。

 長崎県壱岐市の壱岐島「いきっこ留学」では、壱岐島の小中学校で全国の小学1年生から中学3年生までの児童・生徒を受け入れる。募集時期は8月から10月までだが、募集期間外も随時受け付ける。受入体制は「里親型」「親子型」「孫もどし型」のいずれか。壱岐の自然環境、歴史文化、国際交流の中で、豊かな学びと地域における体験活動を願う児童・生徒を募集している。

 なお、一覧に掲載された情報は都道県・市町村からの提供情報をまとめたものであり、詳細については各実施主体に問い合わせること。

《外岡紘代》

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