東大卒2人組「SpesDen」が法人化、高校生向け教育サービス

 東京大学卒の2人組ユニット「SpesDen」は、このほど法人化し、生徒が能動的に考えて行動する教育プラットフォームを創るべく活動している。2020年6月にPBL授業を支援する授業動画検索サービス「okedou PBL」をリリースした。

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 東京大学卒の2人組ユニット「SpesDen」は、このほど法人化し、生徒が能動的に考えて行動する教育プラットフォームを創るべく活動している。2020年6月にPBL授業を支援する授業動画検索サービス「okedou PBL」をリリースした。

 新型コロナウイルス感染拡大による休校措置を受け、東京大学卒の2人組ユニット「SpesDen(スペスデン)」は、高校生がいつでもどこでも1人で自立学習ができるよう、YouTubeを利用した教育プラットフォーム「okedou/okedic」を開発。学習動画の詳細な検索サービス「okedou」と要点を絞った用語検索サービス「okedic」が連動しており、自分が学びたいレベル・目的・単元の学習動画を検索し、学びたいYouTuberから自由に学べる。当初は個人で作成・運営していたという。

 SpesDenの久保山皓平氏は、高校生や現場の先生方の声を聞くにつれ、「もっと使いやすい検索・視聴サービスにしていきたい」「学ぶ機会の格差解消に取り組みたい」という思いが強くなり、教育事業に邁進することを決意。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への留学後、勤めていた財務省を辞め、「SpesDen」を法人化した。

 2020年6月5日にPBL授業を支援する授業動画検索サービス「okedou PBL」をリリースした。PBLにより、生涯ずっと役立つ「学び方」が身に付き、身近な問題をテーマとして興味を持って学べる。また、グループ学習を通じて人間性が育まれるという。

 8月31日現在、「okedou」には3,913本の高校生向け学習動画が掲載され、「okedic」には189個の用語が掲載されている。休校解除後の現在も全国各地の高校生に継続的に利用されている。

 「SpesDen」は、YouTuberの優れた動画を発掘しつつ、全国各地の高校生や先生方と一緒に「開かれた教育の場」としてより良いサービスにしていきたいとしている。

《工藤めぐみ》

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