【高校受験2021】福岡県立高校入試、学力検査の出題範囲を一部除外

 福岡県教育委員会は2020年10月19日、2021年度(令和3年度)福岡県立高等学校入学者選抜における一般入学者学力検査について、出題範囲と新型コロナウイルス感染症対応を公表した。学力検査では、一部を出題範囲から除外する。

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出題範囲から除外する内容(数学・社会・理科)
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 福岡県教育委員会は2020年10月19日、2021年度(令和3年度)福岡県立高等学校入学者選抜における一般入学者学力検査について、出題範囲と新型コロナウイルス感染症対応を公表した。学力検査では、一部を出題範囲から除外する。

 新型コロナウイルス感染症の影響により臨時休業が長期化し、学習の進度が例年より遅い中学校があることから、生徒が過度の負担や不安を感じることなく安心して学習し、受検に臨めるよう、一般入学者選抜と定時制単位制のII期入学試験学力検査における学力検査の出題範囲を一部除外する。

 除外されるのは、数学が「三平方の定理の活用」「標本調査」、社会が公民的分野「私たちと国際社会の諸課題」、理科が第1分野「科学技術と人間」、第2分野「自然と人間」の範囲。なお、中学校学習指導要領(2008年3月告示)における数学の第3学年B図形(3)三平方の定理のうち「ア 三平方の定理の意味を理解し、それが証明できることを知ること」は出題範囲に含まれる。

 国語と英語については、3年間を通じて学習すべき内容を繰り返し学ぶという教科の特性上、学習指導要領上の特定の学習内容を出題範囲から除くことは難しい。そこで、国語は漢字を問う問題において県内中学校で使用している第3学年の教科書で新たに学習する漢字、英語は県内中学校で使用している第3学年の教科書で新たに学習する英単語・英熟語が出題範囲から除かれる。なお、問題中にこれらの漢字、英単語・英熟語が含まれる場合は、漢字にはふりがな、英単語・英熟語には注釈を付けるという。

 また、学力検査において受検者の安全・安心の確保および感染拡大の防止を最優先し、新型コロナウイルス罹患者またはその疑いがある者が受検機会を失うことがないよう、追試験などの実施により可能な限り受検機会を拡大する。

 一般入学者選抜の学力検査は2021年3月10日、合格発表は3月18日に行われる予定だが、新型コロナウイルス罹患またはその疑いがあるなど、やむを得ない理由により一般入学者選抜学力検査(定時制単位制高校のII期入学試験における学力検査を含む)を受検できなかった者に対して、3月24日に追試験、3月29日に合格発表を行う。その場合、学力検査は一般学力検査に準じて国語、数学、社会、理科、外国語(英語)を実施。原則として入学定員を超えて合格とすることができる。

 さらに、追検査も同様の理由により受検できなかった場合は、4月初旬まで必要に応じて面接、作文などによる追試験を実施する。詳細は、後日福岡県のWebサイトなどで公表される。

《外岡紘代》

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