大学スマホサイト総合ランキング、2年連続の1位は?

 日経BPコンサルティングは2020年10月23日、「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査2020-2021」を発表した。総合ランキング1位は、前年に続き「名古屋市立大学」が選ばれた。「日本女子大学」は前年138位から9位へ急上昇、「流通科学大学」は初エントリーで17位に入った。

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 日経BPコンサルティングは2020年10月23日、「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査2020-2021」を発表した。総合ランキング1位は、前年に続き「名古屋市立大学」が選ばれた。「日本女子大学」は前年138位から9位へ急上昇、「流通科学大学」は初エントリーで17位に入った。

 「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査」は、大学のスマートフォンサイトを使いやすさの観点から評価したもの。調査対象サイトは、国立大学63校、公立大学20校、私立大学179校の計262サイト。調査実施期間は2020年6月上旬~9月上旬。

 審査項目は、「通信への配慮」「見やすさ」「操作のしやすさ」「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「メインコンテンツへのアクセス」「サイト内検索」「インタラクティブ」の8つの診断指標のもと、合計47項目。総合スコアは、審査項目の点数に重み付けをして、合計100点満点でスコア化した。

 今回の調査では、コロナ禍で多岐にわたる情報発信が行われたことでユーザビリティの低下が心配されたが、平均スコア56.51点と、前年の55.73点から微増した。総合ランキングの1位に選ばれたのは、前回調査に続き、2年連続で「名古屋市立大学」。総合スコアは唯一の90点代となる92.00点。2位は「東京工科大学」で、総合スコアは86.44点。1位と2位は、前年と同じ結果となった。

 3位には、前年5位の「崇城大学」がランクアップ。4位は、前年と変わらず「明治学院大学」。5位には、前年3位の「北海学園大学」が入り、3位と5位は順位が入れ替わる形となった。

 「日本女子大学」は、前年はランキング中位にあたる138位だったが、リニューアルによって急速に評価を上げ、9位に入った。受験生向け特設サイトをやめ、大学サイトと統一したことで、検索機能が使いやすくなり、検索精度も高まったことなどが評価を得た。

 「流通科学大学」は、前年はスマホ・サイト構築中だったため調査対象外だったが、今回は初エントリーで17位に入った。サイトを作るにあたり、ターゲットを高校生・保護者にしぼり、使う立場に立った検証を徹底して行ったという大学の取組みは「マーケティングを学ぶ大学らしいアプローチ」と評価された。

 このほか、順位を大きくあげた注目大学として、日経BPコンサルティングは「文教大学」を1位にあげている。「芝浦工業大学」「相模女子大学」「東京経済大学」の3校は、前年100位以下から20位代へ浮上し、ランキング上昇幅が大きいサイトの2位~4位となっている。

 日経BPコンサルティングのWebサイトでは、ランキング結果のほか、調査対象大学一覧表など詳細結果も公開している。

《奥山直美》

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