「小中学生の保護者の教育費負担に関する調査」は、受験生と保護者の会員サイト「中学図鑑」を運営するファルボが2020年8月1日~31日、同サイトの首都圏の会員の保護者を対象にインターネットで実施。410サンプルの有効回答を得たもの。
学校外で必要になる家庭教師や塾などの「補助学習費」は、3家庭いずれも年々アップし、中学受験を経験した2家庭では小6時の補助学習費が、小4時の2倍前後となっていた。家計に占める教育費の割合は6.7%~19.2%であった。
ファルボが2020年8月に中学図鑑会員を対象に実施した「中学受験にかかる費用」実態調査によると、「年収800万円以上」世帯の補助学習費の平均値は、小4~小6の合計で、学習塾(集団)が279.0万円、家庭教師が144.6万円、通信教育が98.6万円の合計522.2万円。
これに対して、今回インタビューを行った、中学受験を終了した2家庭の合計額は、326.1万円と274.6万円。「学習塾と家庭学習による効率的な取組み」や「志望校別コースの特待生制度の活用」により、費用を低く抑えることができたという。SAPIX小学部と四谷大塚に通塾した2家庭と、会員モデルケースを比較しながら、小6時の通常授業や講習、特訓などにかかった費用も一覧で紹介している。
ファルボでは「データから見えるのは、中学受験にかかる費用を考える場合には、入塾時の授業料で試算するのではなく、小5・小6の授業料や、季節講習・特別講習の費用を含めたトータルの金額で試算・検討をする必要があるということ」と述べている。